2015/07/26

誰も教えてくれない「いったん飛行機降ります」にご用心:プノンペン→(?)→ハノイ

久しぶりに体感中、日本の夏の酷暑in東京。 暑い。。。

ジトッと重苦しい感じで暑い。強い日差しが肌を焼くような暑さはないが、地味にジワッと嫌な汗がにじんで来ながら次第に思考力が奪われていく感じ。 

この7、8月あたりの日本の真夏の暑さは他国に比べてもちょっと異質の酷さな気がする。 カンボジアの方が今の時期は明らかに快適だし、ドバイや香港あたりで駐在していた知人もこの時期の日本よりは各々現地の方がラクと言っていた。
 
あまり外回り仕事を詰め込みたくない時節である事は間違いないが、今回の出張は通常より長めな10日間。。。スーツ着て都内を動き回る週明けを今は想像しない事にする。


さて今回は、昨日日本入りした際に初めて利用した「プノンペン→ハノイ→成田」という乗り継ぎ便で、ハノイ到着前に初体験したラオス首都ビエンチャン空港での「一時降機」について備忘録。 
エアコンがあまり好きでなく、生暖かい空気を扇風機にかき回してもらってはいるものの、思考力が順調に奪われ中な東京自宅での投稿なので、まあウダっと書ける軽めな話題をw

ちなみに飛行機の「搭乗」の反対語にあたるのが「降機」らしい。
日本語的には本来「乗機」⇄「降機」が対語関係にあって、むしろ「搭乗」より「乗機」が正しい(?)らしいのだが、飛行機業界で「搭乗=飛行機に乗る」という使い方が長い事使われた結果一般化した、、らしい。 細かい日本語勉強になる事がたまにあるのもブログの良い効果である、と思う。


今回利用した便はベトナム航空で、以下が発着スケジュール。
プノンペン17:50発 → ハノイ21:00着
ハノイ翌00:25発 → 成田07:35着 (すべて現地時間)

同じベトナム航空のホーチミン経由便で似たようなルートがあるが、出発時間がハノイ経由に比べてだいぶ遅くなる。
プノンペン20:30発 → ホーチミン21:15着
ホーチミン翌00:15発 → 成田08:00着 (すべて現地時間)



で、上段のハノイ経由便で、実は「隠れ一時降機@ビエンチャン」が入っているわけだが、

プノンペン17:50発 →(ビエンチャン一時降機)→ ハノイ21:00着

この一時降機が航空会社から普通に発行される旅程(アイティネラリー)にもチケットにも全く記載されていない(はずだ)。


ということで今回一時降機させて頂いたラオス首都ビエンチャン空港。
筆者にとっても実は初のラオス入り(?)w

海外慣れしている方々であれば問題なくスルーするだろうけど、海外にも英語にも不慣れな方であれば相当アセるだろうな、、と思われる。

てっきりハノイで乗り継ぎだと思って構えていたら、聞いていた半分くらいの時間で着陸して、どこだかわからない場所に下ろされる。 不慣れな方の中で「ビエンチャン」という地名を聞いてすぐ「あ、隣国ラオスの首都ね」とピンと来る方はおそらくかなり少ないはずだ。


一時降機とはいえしっかりセキュリティゲートは通る。なおこのゲートは日本からの寄贈らしいw

しかも30分も経たないうちにすぐに出発。 ラオス語(たぶん)と英語で搭乗アナウンスされるが、右も左も分からずオロオロする中でこのあっさりアナウンスを聞き取るのはかなり難儀かと思われる。


ビエンチャン空港搭乗ゲートエリア。 海外旅行不慣れな方がいきなりここに下ろされたら「ここはどこ?」状態になることは必須(たぶん)

今回筆者は(滞在30分くらいであることも含め)事前に分かっていたので、売店を探してサクッと現地ビールを楽しめるくらいの余裕はあったが、それでもかなり時間はタイトであったという印象。


ラオスのビール「ビアラオ」。筆者は知人オススメのGoldラベルを♪ 米ドルが使えて価格は4米ドル。 
なお、お手洗いまで済ませようと思うとゆっくりと飲む時間はない

意外な形で初のラオス入り(まだ入国はしていないが、降り立ったのは事実w)して現地でビアラオ(Gold)を楽しんだあと、実に(たぶん)10年ぶりにハノイのノイバイ国際空港に到着。

そしてその変貌ぶりに驚き。。。。








こんなに立派になっているとは。。。後で調べてみたら、ここはおそらく日本のODAで大成建設が作り上げたターミナル2(2014年12月31日運用開始)だと思われる。 日本の円借款が原資だからアラブの国相手と違って日本の建設会社にも取りっぱぐれリスクはないし、さすがは日本の自作自演な底力(間違っていたらごめんなさい)。


ガラス張りのお手洗いから空港外を眺める。 10年前は空港出たらすぐ原っぱで牛が寝そべっていたのに。。



ビエンチャンに続いてハノイ地ビールで乾杯♪

今回はチケットや旅程に現れない「隠れ一時降機」でアセらないための有用情報にもなるかな・・との思いと、まあせっかく撮った写真を使いたかった事もありw、プチ旅行記的に軽めなアップとさせて頂きました。


ベトナムだけに、遅めの夕食はベタに牛肉フォー。


追加で頼んだ別の地ビールを見て、古き良きベトナムクオリティーを「不揃いのラベル達」に感じて何故かホッとする筆者


さて、やっぱり暑い東京で、今週もなんとかがんばります。




2015/07/16

人材活用最前線 in カンボジア:カンボジア人 or 日本人?

連休(による業務進捗停滞)によるストレスからすっかり解放されるカンボジア確変期間7、8、9月(2015年)がスタートして約半月。 
カンボジア零細事業経営者的には、数多あるクメール・ストレスのうちほんの1つからだけの解放とはいえ、ありがたさが身にしみる季節である(筆者だけ?w)。

ここ数回本稿の冒頭ネタで取り上げ続けた祝日ストレスもさることながら、多くの(カンボジアから見て)外国人経営者を悩ますクメール・ストレスの代表格はやはりヒトに絡むところだと思われる。

分かってないのに「Yes」、すぐばれる小ウソ、これからやるのに「やりました」と言う時制酔い、etcなど、一つずつ見れば大げさに取り上げる程の話でもない、とはいえスルーできない程度にイラッとくるプチ・ストレス達が図ったかのような嫌なタイミングで波状攻撃的にやってきて、その対処に結局けっこうな時間をとられたりして、チリも積もればヤマ的な累積ストレスで心が折れそうになる。。という典型的なクメール・ストレス

上記リンクの通りだいぶ前に本稿でも取り上げたりしたが(ほぼ完全に愚痴でした・・)、、ふと思い返してみると最近は弊社スタッフに起因するその手のストレスに悩まされる事がだいぶ減ってきた (なくなりはしないけれどw)。


古き良き日本式を取り入れつつ。。。


まあズルズルと長い事(もうすぐ7年経過・・)カンボジア人スタッフを雇って事業している筆者に知らないうちにストレス耐性が身についてしまってるから、、とも言えるが、相変わらずローカル取引先、パートナー先、オフィスビル管理先,etc(の一部)からは変わらぬストレスを頂き変わらずイライラさせて頂いているので(天が自分に課した精神修行と捉える事にしている)、まあ弊社スタッフ達の成長・改善に感謝すべき所なんだと思われる。


大きな改善理由は、長い社歴の古参スタッフ(3〜5年)が増えてきて筆者⇄古参スタッフ⇄新人スタッフというコミュニケーションラインがほぼ出来ている事と、即幹部採用する転職組(彼らも筆者と直コミニケーション)のレベルがかなり上がってきている事である。 彼ら(古参・新規あわせた幹部メンバー)の年齢層はだいたい25〜35歳といったあたり。

彼ら幹部メンバーには基礎的なビジネス英語がインストールされている事はほぼデファクトで、プラスαの独自スペックが各々備わったりしている。
昼夜僻地を問わない行動力、日本の会計士も舌を巻く数値管理力、日本語・中国語・タイ語などマルチ言語力、人材・資材のローカル調達力、役所相手の交渉力etc。


幹部メンバー達の会議もようやくそれっぽくなってきた。。気がする。


その分給料も相対的に高いけれど、とはいえ日本での新卒手取り月給の1/3〜1/2(最近円安だから少し+αか・・)程度の金額で、彼らクラスの能力値を日本で求めるのは実質的に不可能だ。


彼らを雇う身として、彼らと経営会議などそれっぽい議論をした後など、たまにふと感じるのは、「いま自分が彼らを雇う立場(というか世代)で良かった・・」という素朴な安堵感である。

「カンボジアくんだりの後発開発途上国(Least Developed Countries,LDC)であってもそういうレベルの人材が現役になってきていて事業運営がだいぶラクになった」という想い(これもよく感じるが)よりもむしろ、「自分が彼らと競争する立場(というか世代)にいなくて良かった、、」というニュアンスの安堵感である。


筆者が日本で働いていた頃の20代後半あたりをふと思い返してみると、業務スペックに関してだけ言えばたぶん今の彼らよりも当時の筆者の方が総合的には高かった(僻地耐性とかはないけれど、基本所作とか業務処理面でw)。 
しかし、当時の筆者一人分の給料で、少なくとも現在弊社のカンボジア人20代後半幹部メンバー●名以上は雇用できる。

で仮に今、経営者の立場である筆者の目の前に、20代後半当時の筆者一人と、同世代の現弊社カンボジア人幹部メンバーチーム●名が現れて、「さあどちらを採用しますか」と問われれば、当然業種業態にもよるけれど、ほぼ確実に後者チームを選んでしまうかな、、と思う。 
新興国ハイランク人材のスペック&給与水準を知ってしまった経営者である今の筆者から見ると、20代後半当時の筆者では何をさせるにも全くコスパが合わない、、と感じざるを得ないだろう。 


一昔前に依頼されたエッセイでも同様な事を書いた事がある。 
筆者が学生の頃のいわゆる就活では、日本人同世代とのスペック比較で国内競争していれば良かったが、これからの日本の若者は多国籍な人材達との国際競争になってしまって大変そうだ。。と。
(JGAPエッセイ「同世代間で"国内競争力"を磨けばよかった時代は終わった」

そのエッセイを書いてしばらく経つが、その後の新興国人材スペック(のコスパ)は当時よりも更に飛躍的に伸びている、、という事を改めて実感する今日この頃である。


各地域拠点(プノンペン、バッタンバン、ポーサット、バンテアイミンチェイ、シェムリアップ)のリーダーを張っているカンボジア人次世代幹部達。 期待してます。



一方、そういう事情を日本から眺めても、当時はまだ「でもそれって海外で事業する場合の話でしょ・・」という対岸の火事的な感じもあったかと思うが、最近はどうやら身近になってきているようだ。

今日本を席巻しているインバウンド爆買いに実際サービス対応しているのは日本語を話せる外国人スタッフであり、どうやら日本企業も国内での外国人採用をメイン枠と捉え始めているようである。
(→日経記事「就活戦線異変あり。ライバルは外国人」


ようやく、日本人若手世代にとって「今そこにある危機」となってきた(のか?)、競争相手としての外国人若手人材の台頭。 

まだゆるい時代にその世代を通り過ぎてしまった筆者としては、過酷な国際間競争の前線に立たされる日本人若手世代に「むしろ自身を切磋琢磨せざるを得ない良いチャンスだ!」とか囃し立てたりエールを送ったりしつつ、内心では自分の代じゃなくて良かった。。とホッとしつつ、 更なるスゴい日本人若手が海外(できればカンボジア)に飛び出して来てくるのを引き続きお待ちしている次第である。



若手カンボジア人スタッフ達にまじってニヤける日本人インターン(写真左上♂)
バッタンバンに張り付いてもう半年、そろそろかなりアセっていないとおかしい、、はずw。






2015/07/04

またバブルな宴の兆し in カンボジア:聞こえてきた大型プロジェクト達の足音

2015年も気がついたらもう7月。 今年が後半戦に突入してしまったことに愕然しながら焦りばかりが募る今日この頃inカンボジア。

「祝日多過ぎて困るカンボジア諸事情」については本ブログ冒頭で頻繁に取り沙汰させて頂いているが、そんな当国でもなんと7月、8月は一切祝日がなく、9月は祝日が1日あるだけという、事業経営者的に見ると国が営業日を大盤振る舞いしてくれる「確変入り」フィーバー期間となる。 
来るべき10月からの大型連休オンパレード期間前に、やるべき事を全てやり切ってしまうための、全力疾走3ヶ月の始まりである。 さてがんばろう。


そんな掛け声(だけ)は勇ましく、とは言えついつい現実逃避したくなってしまう週末の午後あたり、ふと周りを見渡してみると、何やら羨ましくなるくらい浮き世離れした荒唐無稽なおとぎ話が、またふつふつと涌いてきているらしい我らが新興国カンボジア。 

こういうお祭りネタが降って涌いて、架空の豪華出演者リストが出回って(稀に少しの友情出演もあったりする)、一部の気の毒なエキストラ達が踊るに踊って、散々振り回され尽くした頃に大概いきなり終演を迎える、、というカーニバル・サイクルが数年置きに自然発生するところも、エマージングカントリーで味わえる面白味の1つである。

「踊るXXに見るXX、同じXXなら踊らないと損」というのが確か日本の格言(?)だったかと思うが、まあ損するクセがついて久しい筆者としてはまたもや毎度の傍観である。


さて、そのそうそうたるカーニバル予定演目についてだが、まず新聞で報道された公表情報からいくと、カンボジア現地企業(Thai Bun Rong Company)と中国系デベ(Kia Nip Group)がジョイベン(JV)方式でプノンペン市に提案した高層ツインタワー計画。 
地上500m, 115階建て、総工費は30億米ドル(約3,700億円)。


完成予想図?
(写真は本件とは無関係かも知れません・・)
報道によると、市のスポークスマンからは「もっと勉強してきて」と突き放されたり、同業界関係者からは「今プノンペンにそんなもん要らん」と一刀両断されたり(どちらも筆者意訳w)、散々な取扱いを受けているようだが、これしきの冷や水でヘコたれるようなカーニバル主催者ではない事を期待したい。 

報道では、10年前くらいのサイクルの時の韓国系デベによる「Golden Tower42(注1)」や、5年くらい前のサイクルの時のフンセン首相がぶち上げた「Diamond Tower(注2)」計画などと比較され、「似たような与太話」的な捉え方をされていたが、3度目の正直という言葉もあるわけだし、いよいよ本命登場かと期待したい。

ーーー
(注1)
プノンペン中心地で韓国系デベが建設を進めていた42階建て高層タワープロジェクト。
総工費2.4億ドル。 2008年リーマンショックのあおりを受けて(?)資金に詰まり2010年9月に建設工事ストップ。 以来野ざらしのままもうすぐ5年経過。

(注2)
2010年、フンセン首相が唐突にアナウンスした、プノンペン中心地のメコン川とサップ川の合流地点にぶち建てる555mの高層タワー計画。 雨季と乾期の水位高低差が7mにもなる激流大河の中州地盤にそんなの建てられるのか、、との当時の国民・住民の期待と不安をよそに、2017年竣工をぶち上げたがまだ着工スタートもしていない(はずな)のでご安心を。
ーーーー

こういう公表された話以外でも、某地方での超大型XX工場建設(総工費X十億円)とか、超大型XXXX開発引き継ぎ(総予算X百X十億円)とか、景気のいいカーニバルな話がチラホラと筆者の耳にまで届くようになって来た、懐かしい匂いとともにw  

期待の新興国カンボジアもいよいよますます香ばしいフェーズに入ってきたかな、、と感じるのは、予定されている(という)カーニバルの中身が、話的にも規模的にも前サイクルまでに比べてケタが1つか2つ変わってきたからだ。

10年前や5年前のサイクルの話だと、農地と称した広大な森林地帯をつかまされてX億円が溶けたとか、日本から無税で輸入したものを何でも売れると喜び勇んで来てみたら全く何の手続きも踏んでなくてX千万円すったとか、まあイタいとは言えその程度の”小宴”系カーニバルがほとんどだった。 
突出して大きい宴でも、韓国系の新都心計画で310億円注ぎ込んだら220億円くらい行方不明(90億円分しか使途判明せず)、という話があったくらい。 韓国で逮捕者が数人出て、カンボジア商業銀行の1つが特別銀行に格下がった程度の話である。

それが今や、X十億円からX百億円クラスは通常にある話で、上述のツインタワーなどは3,700億円。 昔の小宴がかすり傷にしか見えなくなる規模である。


当然、これらの中にはホンモノに”化ける”ネタも潜んでいる(可能性もある、たぶん)。

そんな宝クジ的なワクワク感が、まだカンボジアに来て日が浅くいいタイミングでカンボジアに乗り込んできたおかげで「キングダム・オブ・ワンダーが俺の前だけに落としてくれた夢のチケット」を信じる気力と体力があるエキストラ達投資家・事業家達を夢の世界へと駆り立てる。

また楽しい祭宴の終わりの始まり、、、かもしれないw。 
見るXXとしては、小宴の前説にもならない自身の零細事業運営に疲れた週末あたりに、カーニバルの舞台で踊るエキストラ達の栄枯盛衰大儲け物語を伝え聞くことで勇気と癒しをもらえる事を期待したい。



2015/06/18

東横イン in プノンペン開業直前、泊まってみました

怒濤の祝日連休ラッシュ(4、5月)が過ぎ去って、事業的にはようやく走り時となった我らがカンボジア。 で、本日は6月唯一の単体祝日でまたお休みである。

本日のお題は王様の御母様の御誕生日を祝う祝日。 まあ本日についてはたぶんそれ以上の深堀り要素はない(と思う)が、はたして直系ロイヤルファミリーの誕生日を祝日とするこの国のルール(?)は、1親等まで(子供は王位継承者のみ)という制約があるのか、もしくは兄弟姉妹を除く2親等まで含まれるのか、少し興味を引かれるところである。


1親等までだとすると、次の王位継承の際に祖父母となるシアヌーク前国王・王妃の誕生日が祝日でなくなる事になるが、建国の父とその奥様の生誕祭を平日化できる気概は当国政治家達にはなさそうだ。


で、2親等まで広がるとすると、次期王様から見て御祖父母・御両親の生誕祭(1日 X 4名 =4日)と次期王様ご本人の生誕祭(現行ルールを踏襲するとすればお一人分で3日間)で合計7日の祝日が割り当てられるはずである。  

王位継承の度に2日ずつ祝日が加算されることになる、気がする。 果てなき増殖ポテンシャルを隠し切れないカンボジアの祝日・・。

でも興味を引かれる度合いが少しである理由は、まだ現在独身であられる(はずの)現国王の御結婚やら次期王位継承やらが多分まだまだ先の話で、当面の事業運営にあまり関係ないからだ。


と、またつい長くなってしまった冒頭の祝日ネタ。。もうしばらく(9月まで)祝日ないので今回で当面打ち止めかと思われます<(_ _;)>



まあそれはさておき、本日のテーマは6月19日開業が目前に迫った日系ビジネスホテル「東横INNプノンペン」。 


開業直前の昨日17日、無料モニター宿泊プランに参加する機会を頂き、一泊体感してきたので、その感想を備忘録。



東横INNプノンペン 正面玄関。イオンモールの近く。


ホテルの概要としては、23階建て(最上階は展望レストラン)、客室総数328室、客室内やユニットバスの仕様は日本の東横インとほぼ同じ、価格帯は以下;

・デラックスツイン:USD59
・ツイン/ダブル:USD49
・デラックスシングル:USD39
(上記全て税込みとのこと)

単身でお邪魔させて頂いたのだが、割り当てて頂いたお部屋は眺めの良い18階のツイン。 部屋のポテンシャルをフル活用しきれず申し訳ありませんでした。



モニター無料宿泊客受付中。やはりメインは在住邦人。


なお本稿では、サービス業の開業当初(特にプレオープン・ソフトオープンなどのお試し期間)に必然的に発生するオペレーションや設備類の不備、サービス対応の手落ち、等については言及しない。


それらの不備や手落ちに対して主に在住邦人社会でランダムに発生するフルボッコ酷評総攻撃「プノンペンの洗礼」について、本稿はあくまで対岸の火事として(無事鎮火する事を祈りつつ)傍観するスタンス。 


理由は、営業開始してコナれてきたら解消されるであろう不備や手落ち情報はアーカイブとして残るブログ情報には不向きであるから、というだけで、それ以外に他意はなく、自由かつ活発な意見交換には基本的にポジティブな傍観者である筆者ですw



準備が間に合わなかった内容はしっかり張り紙で事前通知


で本題に戻ると、割当られたツインのお部屋に最初に入った印象は、まあ案の定、カンボジアのローカル・他外資系ホテルに比べて「狭っ・・。」という感じ。 



何か広めに写ってしまっている気がするが(まさに自画自賛ですみませんw)、ファーストインプレッションはやはり「狭っ」でした。。


とはいえ、いわゆる「東横イン」(筆者が抱いているイメージとしては、いわゆる普通のビジネスホテル)なんだし、運営会社側も「日本とほぼ同じ仕様」と言っているんだから、別に期待ギャップがあったわけではない。やはりそうなんだ、という所感。


むしろ、この狭い空間によくぞここまで過不足なくファシリティを設置できたもの、、と感心。 空間に無駄がなさすぎるw



ベッド下まで収納エリア化。しかもそのアドバイス付きw
なぜかカンボジアのホテルのセキュリティボックスは複雑な使用方法のものが多い(気がする)が、ここのは極めてシンプル。


ドライヤーのコードは長さがやや足りなかった(私見)


で、かなり感心したのは水回り。 

「シャワーの水圧、水量、水温の3大要素」がここまで快適かつ独立変数的に調整できるホテルはカンボジア現地ではなかなかお目にかかれない。 

シャワー差し込みが角度別に2つに分かれているのに驚き。。さすが日系の細やかさw


筆者の知る限り、通常のカンボジア現地ホテルにおけるこの3大要素は、お互いゼロサム的に影響を及ぼし合ったり(水量を増やすと水温が下がる、みたいなw)、強い意志を持っているかのように宿泊客の意図にすり寄らない選択を求めてきたり(冷水 or 熱湯、みたいなw)、とかく一筋縄ではいかないヤツらのはずである。 
それをここまで制御できているとは、それだけで筆者としては脱帽です。


ユニットバスも、見た目はかなり狭くて小さいのに、入ってみると意外と快適に湯につかれた(筆者身長は184cm、痩身とは言えないw)。 何か空間を最大限活用するノウハウ的な技術があるんだろうか。。



入ってみると意外とゆったり浸かれたり。。(さすがに足は伸ばせないがw)


朝食は最上階23階の展望レストランにて。 景色は当然ながらかなり良い。 宿泊客じゃなくても(夜とか)利用できるのだろうか。。



無料モニター宿泊客で賑わう最上階展望レストラン


23階から眺めるプノンペン。

食事はいわゆる普通のビジネスホテル的なビュッフェ。 まあ、期待ギャップは特になし。

控えめな取り方だったのは単に痩身になりたい(けどなれてない)からw


で、今回泊まったツインルームのお値段としては通常価格でUSD49・・・うーん、さて。。



今回感じた印象を端的にまとめると、以下の要件に当てはまる短期ビジネス出張者にとって、デラックスシングルUSD39はかなり魅力的な気がする。

・部屋の広さやくつろぎ感よりも、水回り・衛生面・設備機能性を重視
・会社方針的もしくは職位的に、出張予算が大盤振る舞いではない
夜は会食・外食メインで、部屋では夜1人で寝るだけ
(デラックスシングルの部屋は見てないが、おそらく日本仕様と同様だと思うので)

まさにいい感じのビジネスホテルじゃん、そういい感じのビジネスホテルなんです、というお話でした。



和風テイストな地上階ロビー


筆者的がまだカンボジア(に限らず東南アジア全般)に出張ベースで来ていたころ、ホテル予算はかなり厳しめに設定しつつ「(筆者にとっては)デッドスペースでしかない広いお部屋はいらないから、シャワーが快適でシーツが奇麗であって欲しい・・」とよく感じていたが、まさにそういう類の方々にはオススメだと思われます。



なお、同じくモニター宿泊されておられた知人数名から伺ったところ、やはり部屋の整備が未完成なお部屋も多かったようで、筆者に割り当てられた部屋はおそらく”当たり”の部類に属するようである。

 
前述の通り初期不良系の内容については過度に言及しないが、ちなみに筆者の部屋はテレビのリモコンが作動せず、部屋に入りルームキーを差し込み口に挿すと勝手についてくれるテレビの電源を消す事が出来なかったので、やむなくコンセントを抜かせて頂きましたw


そういえば明日19日は、フンセン首相、ヘンサムリン国民議会議長と並んで長くカンボジアの指導者の地位におられた(かつ最長老であられた)チアシム人民党党首・上院議長の公式追悼日(本年6月8日御逝去)。


公的機関は喪に服するためお休みだが、民間企業は(ほぼ)通常営業。 
新たな祝祭日にはなるかどうかは不明である。。。結局祝日ネタで締めてしまって恐縮です。


チアシム上院議長との面談(2009年11月)。いろいろとお世話になりました。。合掌。


2015/06/06

カンボジア 農業 最前線:なぜ農業がツラいのか今 in カンボジア

最近になって夕方あたりに本格スコールも降り始め、ほんの少しだが涼しくもなり、ようやく雨期入りを感じさせ始めた我らがカンボジア。 確か昨年もこれくらいの時期から雨期入りしたように記憶している。

従来は4月終わりから雨期入りするというのがカンボジア季節感の定説だった(と思う)が、1ヶ月ほど遅らせる方が現状に合っているようにも思える。

今年の乾期後半の暑さ&長さは例年に比べかなり異例だった(というような事をここ2、3年ずっと言っている気がする・・)。 天候に大きく左右される農業従事者にとっては極めて洒落にならない事態である。

実際、野菜類を手がけられている農業事業者の方々の中には甚大な被害に見舞われたケースもあったようだ。 
こうも暑さが続けば、爪に火を点すように大事に使っていたであろう貯水池の水も干上がるだろうし、暑過ぎて発芽にも至らなかった野菜畑もあった模様。 
雨待ち・雨頼りにならざるを得ないケースが多いカンボジア農業のイタい所だ。

一方、先週のぞかせて頂いたドリアン畑の気のいいおばちゃん(カンボジア人)曰くは、今年は暑さが続いたせいでドリアンの収穫が止まらず「お金をどこに置いておけばいいか困ってるわww」と笑いも止まらない感じだった。 ドリアンとはそういう果物なのか、、と感心しつつ、農業事業のハイリスクっぷりに感じ入らざるを得なかった。


天候だけではなくマーケットの事情にも大きく左右される農業事業。

カンボジア現地報道で、カンボジアの米の輸出(ヨーロッパ向け)がミャンマー米の台頭に押されて減少し始めている、とのニュースが流れたが、読んでいて悲しくなったのはその価格。

カンボジアの長粒白米(いわゆる普通の米)の輸出価格(たぶんFOB価格)が430米ドル/トンで、ミャンマーの米はそれより20米ドルほど安いらしい、という話。
(※FOB=Free On Board、本船渡し条件。 売る側が輸出船にモノを乗せた段階で売り渡した事にする条件。航海中のリスクは買主が被る。

430米ドル/トン。。
大規模な精米工場を構え多くの農家を囲ってモミ(脱穀する前の外皮に包まれた状態のコメ)を安く吸い上げている事業者じゃないと利益は出すことは出来ない価格水準である(たぶん)。

筆者がカンボジア米の輸出(ヨーロッパ向け)を手がけていたとき、輸出価格はまだ500米ドル台だった。 


あれは3年前。。200トン弱でも結構大変だった、、がおかげさまでいろいろな事が分かった。


その後、コメの輸出価格が下がっていく中で、ライセンスから通関業務まで含め全て自分達でやったのでいつでも自分達でまた輸出再開できるというスタンスで、再び価格が上がるのを待ちつつ、他の事業(農機販売など)に専念していたが、、、まさか上がるどころかここまで下がっているとは。。


2008年、同じ長粒白米で国際価格指標となるタイ産中級米のFOB価格はなんと1000米ドル/トンを超えていた。 
当時、世界食糧危機が声高に叫ばれていて、コメ産出国は輸出禁止措置などを採って自国にコメをキープしていた。




で、カンボジアはいち早くその禁輸措置を解除し(2010年)、コメを「ホワイトゴールド(白い黄金)」とまで持ち上げ、2015年までに正規に100万トン輸出するという「ライスポリシー」を大きな国策として掲げた。  

当時、フンセン首相の嗅覚は、再び大きく値上がりするであろうコメこそが、カンボジアが外貨獲得するための重要戦略物資となるのでは、、という匂いを感じ取った、、んじゃないかと思う。
(そんな話をオンラインビジネスマガジン『JBPress』に寄稿したのも懐かしい。

その後、コメの輸出価格は下がるに下がって、今や先述の430ドル/米ドル。 アテが外れるもいいところだ。
その間に起こった、タイ政権の悪評高いコメ政策やら、インドやミャンマーの台頭、などは、当然予測できるものでもない。 残念ながら良い流れが来なかった(むしろ逆流だった)としか言い様が無い状況である。

2015年末(あと半年・・)まで、当然ながら達するわけがないカンボジア米正規輸出100万トン。。ライスポリシーの落とし所はまあ、フンセン首相が豪腕でねじ伏せる話になろうかと。


市場やら天候やら、制御できない諸要素に左右される農業ビジネス。。。まあ、いろいろな要素に左右されるのは農業に限った話ではないけれど。
こういった波の上下をうまく対処しながら、沈む事なくじっと堪えた先に、来る(かもしれない)大きな波にしっかり乗れるかどうか。

・・・というような振り返りに思いを馳せるきっかけをくれた、430ドル/トンという数字でした。
以上、特にオチはないです(いつもないかw)。


本ブログも本稿で88本目( 八十八)、、がコメ(米)の話題になったのは本当に偶然w
クドい話に長い事お付き合い頂きましてありがとうございます <(_ _)>


2015/05/27

まさかの摘発、、カンボジア首位陥落か?:和牛輸出とカンボジア

カンボジアの事情通ならほぼ誰もが知っている話で、当然違法行為である(と思う)のだが、まあカンボジア的にも日本的にも支障がない(と思う)ので特に怒られないんだろうな(今までは)、、くらいに思っていたら、意外にも中国当局が摘発に踏み切った。

時事ドットコムからの抜粋引用になるが、その摘発とは最近出た以下のニュースの話;
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中国公安省の公式サイト・中国警察網によると、上海市公安局や税関などは3月、上海市で安全基準に適合しない日本産牛肉を販売したとして、日本企業を摘発し、容疑者30人を拘束、牛肉などの冷凍品13トン(約5億9000万円相当)を押収した。

 調べによると、この企業は2013年10月から日本産牛肉をカンボジアに輸出し、タイとラオスを経由して、「果物」や「ハム」などの名目で、上海に搬入。97トンを中国で販売していたという。

・・日本産牛肉をめぐり、日本企業による大掛かりな違法行為が摘発されたのは今回が初めてとみられる。
ーーーー

カンボジアは目下、祝日の数おいて断トツの世界一の座にいる(はず、たぶん未公認)だが、その他にもいくつかNo.1の座を保持しており、その1つが「日本からの和牛輸出先シェアNo.1」である。 

これはしっかり公認された日本一の座であり、たまに日本の大手新聞でもそのように記述されたりする。
ちなみにこれ以外の首位の座だと、例えば「日本近海で座礁・炎上する貨物船の船籍シェアNo.1」がある。  ニュース報道でよく目や耳にする「カンボジア」という単語は、未だにこういう不名誉な話が多かったりする。

座礁・炎上船籍シェアNo.1」の話は疑問の余地なく不名誉な極みの話ではあるが、この「和牛輸出先シェアNo.1」の話も同じく極めて不名誉な称号である(私見)。 
「輸出先トップなのに何が不名誉?」という問いもありえるかと思うが、当然ながらカンボジアが高級な和牛を他国よりも多く輸入して楽しめるほどリッチな国になっているわけがない。


中国は日本で発生した牛海綿状脳症(BSE)の影響を受け、2001年から日本産牛肉の輸入を禁止している。 もう15年近くの間、中国では正規に輸入された和牛にありつけないはず、という事になっている。

が、当然、北京や上海あたり(に限らず中国主要都市)ではお金さえ払えれば高級な和牛料理を十分に堪能できる。 
外資系飲食事業者がせっせとハンドキャリーしてコツコツ料理しているケースもあったりするが、日本以外のところから輸入された(事になっている)和牛も中国の輸入禁止規制の枠外とされている。 
また牛肉以外の名目がインヴォイス等に記入された輸入品ならそもそも検知不能となる(日本からの輸出では有り得ないが)。


日本政府は2020年までに農林水産物の輸出を1兆円に増やす計画を掲げている。

 2012年には日本からの牛肉輸出額は過去最高の約50億円に到達し、農水省がまとめた品目別輸出戦略では牛肉輸出額を2020年に250億円(約5倍)まで伸ばそうと企んでいる。

2012年時点で「主な輸出先」として記載された国は「カンボジア、ラオス、香港」と、カンボジアがしっかり筆頭の地位を保持している。 
冷凍牛肉ではカンボジアの輸出先のシェアとしては約6割超(2011年)と、現在の祝日数なみの断トツ1位である。

日本は2013年5月に国際獣疫事務局(OIE)から「無視できるBSEリスクの国」に認定され、日本産牛肉の安全性が国際的に認められたことを積極的にアナウンスし、輸出解禁に向けて各国に働きかけてきた。
日本の国益的に、日本から正規に輸出される牛肉類の増加は多いに奨励されるべき事である。 

一方、カンボジアとしては日本から正規に和牛を輸出される先に指定される事に何の問題もないし、更に農業生産物を筆頭とする農林水産物の輸出拡大は大きな国策の柱の1つでもある。カンボジアからの輸出が伸びるのは、こちらも多いに奨励モードである。


日本もハッピー、カンボジアもハッピー、だから特に誰も何も言わないんだろうな。。。と何となく思っていたが、なんと中国側から摘発の手が伸びた。 まあ、当然といえば当然の話だが、中国にとっても何らかハッピーな「三方良し」的な話だから安泰なんだろうと邪推していた(筆者の愚考)だけに、今回の摘発は(筆者的には)意外だった。

たぶん中国は利害関係の絡みが多重層的過ぎて、誰かにとってのハッピーと他の誰かにとってのアンハッピーとのバランスが少し傾いた、、的な話で今回の摘発に行き着いた、という類の事なんだろうと邪推される(筆者の愚考)。

ちなみに2007年〜2009年の間、同じく日本からの冷凍牛肉輸出先としてはベトナムが断トツで、シェアは9割を超えていた。
が、日本で発生した口蹄疫の影響で2010年4月にベトナム政府が日本からの牛肉輸入を停止してから、当然ながらベトナムの名はランキングから消えた。
その直後の名前が上がってきたのが、我らがカンボジアと隣国のラオスである。

更にちなみに、ベトナム政府は2014年3月27日付けで、39の日本側牛豚肉輸出施設の登録を承認し、日本産の牛肉・豚肉・牛および豚の内臓のベトナムへの輸入を解禁した。
またもやベトナムが牛肉輸出先シェア筆頭の座に返り咲くかどうか、、と他人事ながら少し興味を抱いていたが、そもそもの取引スキーム自体が消滅してしまう可能性がある今回の摘発。

真相は全く分からない(筆者は専門外である)分野なので、「和牛輸出 to/from  カンボジア」にまつわる話をランダムに列挙しただけとなってしまった本稿(筆者の愚考による取引スキームの概要邪推は一切書いていません、今回)。  毎度ながら分かりづらくて申し訳ありません。。。しかも写真もなし。

ご参考まで、和牛輸出先シェア(※金額ベース)の図を以下(確か2012年度)。 なお香港は中国本土に先駆けて2007年に日本からの牛肉輸入を解禁している(確か)。



筆者的にはこの日本牛肉輸出先からカンボジアのNo.1の名前が消えて、もっと何か真に名誉あるNo.1の座にいつか就いてもらいたい、と願ってやまないが・・・まあ大きなお世話かw


2015/05/24

インバウンドの猛威、本当にスゴいのは・・:日本滞在備忘録

5月も後半に差し掛かっているにもかかわらず暑さがむしろ激化しているような気もするカンボジア首都プノンペン。

教科書的には、カンボジアは雨期と乾期に分かれていて、11月後半〜4月後半までの乾期のうち後半3ヶ月(2、3、4月)が暑季とも呼ばれる暑い乾期期間であり、3月〜4月が最も暑い季節、、ということになっている。  
で、5月にもなれば雨期の到来を告げるスコール的な雨がザッと降り始め、雨が上がった後は少し涼しくなりますよ、、というような説明をよくさせて頂いていた。

この気候周期が昨年くらいからちょっと崩れて来ている気がする。 4月が終わり5月に入って更に暑さに拍車がかかる、というような。 

というわけで、筆者が「5月には涼しくなりますよ」と訳知り顔でお伝えしてしまった方々にはこの場を借りて陳謝いたします。。暑くてすみません。


一方、5月は日本ではとても過ごしやすい季節。 それを目指してというわけではなく、5月半ばのカンボジアの大型連休(シハモニ国王誕生祭)の機能停止期間を利用して1週間ほど日本出張に行ってきたのだが、滞在中にかなり新鮮で強烈なインパクトを受けた事があった。
カンボジアネタとは直接関係ないが、備忘録的に本稿にアップさせて頂こうと思います。


「中国人による『爆買い』」「インバウンド活況」などとネット記事ではよく見かけていた来日外国人の台頭inジャパンだが、今回それをまざまざと体感させて頂いた。


そろそろカンボジアでも着られる夏の装いが出並び始める頃、ということで向かったユニクロ銀座店。 混雑を回避するつもりで、以前の記憶ではガラ空きな時間帯だったはずの平日(金曜だった)夕方16:30くらいに店舗に行ってみると、


ユニクロ銀座店、レジ大行列。 日本人と思しき御客様は確認できず。


目視で正確な識別はできないが、ほぼ中国・台湾系な雰囲気の御客様達


とてもではないが並ぶ気になれず、何も買わずに撤収したが、御客ばかりか店内で「いらっしゃいませー」と声を上げている店員さんもほぼ外国人。 日本人店員はレジの内側で見られた程度。 いやここまでとは、、と衝撃を受ける。


で、諸々所用あり一泊で向かった信州某所。 
「長野新幹線」が「北陸(長野経由)新幹線」と名を変えて初めて乗る形になったが、金沢まで延長した新しい線路に乗っかる事なく長野手前で下車。


北陸(長野経由)新幹線。 なかなかに走り早そうな面構え。


「長野新幹線」の「長野」を残したい派 vs「北陸新幹線」でいいじゃないか派
のガチバトルの結果、大人の着地点・・?

途中立ち寄った軽井沢あたりで、心地よい涼しさのあまり林道を散策。この辺りはやや隔離感・退廃感を隠し切れない無人別荘散在地帯で、暗くなったらけっこうコワいが明るいうちは静かな散歩道、、というイメージがあった。

が、そこにも、明らかに散歩中というより物色中という空気で歩き回る彼の国の人々が。。


言葉は理解できなかったがおそらくは中国・台湾からの方々。


滞在したホテルにも団体様が。。総勢60名とのこと。
ビュッフェレストランは少数・日本人客とは分かれておりました。

他にも、滞在中にお会いした方々の言によれば、お台場の商業施設あたりもほぼ完全に「日本人 > 外国人観光客(中国・台湾・韓国が多いらしい)」となっていて、施設内には大きな「Duty Free Shop」があるらしい、など、どうやら日本は各所随所で「インバウンド勢の猛威」を体感できる(せざるを得ない)状況になっているようだ。


カンボジアに戻る際に使った中国東方航空(上海経由 プノンペン行き、筆者が愛用して久しいフライト)の成田チェックインカウンターには、大量の「爆買い」土産を運んで本土にお帰りになる方々の列が。 
かなり多く目についたのは「炊飯器」。 機内にハコごと持ち来られている方もいらっしゃった。 美味しくご飯が炊ける和製炊飯器の大人気の程がうかがい知れる。

中国東方航空は、成田発中国行きの便だけ(のはず)、エコノミーの一元客であっても「1人23Kg荷物を2つまで預け入れ」可能だ。 中国人「爆買い」シフトとしか考えられない(筆者邪推)。


・・・とまあ、日本に押し寄せる「インバウンドの猛威」を体感させて頂いた貴重な経験であったわけだが、いろいろと納得・感心をもって考えさせられる事が多々あった。


まずやはり、日本は諸々が安い。 というかコスパの良さが際立っている。

とある中級クラスの居酒屋に入って改めてメニューを眺めてみると、例えばグラスワインが450円前後、小皿のおつまみが350円〜500円前後、と、まあ日本的には普通の価格帯であったわけだが、現状の円ドル為替レート(約120円/ドル)で換算してみると、軒並み3〜4米ドル代。 

カンボジア(首都プノンペン)のみならず、おそらく隣国タイやベトナムでも、和食という括りで見るとかなりお得感満載の価格水準であるはずだ。 
しかも味や品質、店員のキビキビ感、きっちりしたサービス対応を考えると(英語対応のみ難ありかもしれないが)、アジア諸国から来られる外国人観光客から見ると極めてお得なアメイジング・ジャパン体験なんではないだろうか。


で、更に(というか一番)感心したのは、この「インバウンドの猛威」を見事に余す事飲み込んでいる日本の有力物販・サービス業の「インバウンド対応力」のスゴさ。

ユニクロの外国人店員対応のみならず、信州のホテルあたりでもしっかり中国人スタッフ(ややたどたどしいが日本語も話せる)を用意し、完全に外国人訪問客シフトで体制を組んでいる。

免税店化など諸ルールの活用も含め、購買力的に草食化している感満々の日本人をよそに肉食系インバウンド外国人達の購買意欲を見事なまでにマネタイズしている。

つまり、「インバウンド(来日外国人)が爆買い in ジャパン」しているというより、日本のイケてる事業者達が「インバウンドに爆売り in ジャパン」しているのだ。 やるなジャパン。


円安の是非は多くの識者・賢者皆様が百家争鳴しておられ、筆者の愚考など入り込む余地は全くないが、だいたい教科書的には以下と言われる(と思う)。

「円安になると日本を支える輸出型企業はハッピー vs 海外からモノを輸入して国内販売している国内向け企業はアンハッピー」

が、上記の議論にこの「インバウンド購買力」は要素として組み込まれているのだろうか。
「円安になると、外国人がたくさん日本にインバウンドしてきてたくさんモノ・サービスを買ってくれます」という要素はあまり聞いた事がない気がする(筆者が薄学なだけかも知れない)。

確かに円安になると、海外から輸入する原材料等が高くなって、販売価格を値上げしないと国内向け企業はツラい。 
が、インバウンド勢の購買力inジャパンも円安のおかげで引き上がるわけだから、彼等はその値上げを十二分に飲み込んでしまうのでは?

となると、円安は
①日本を支える輸出企業:ハッピー
②インバウンドに爆売りできる国内向け企業:ハッピー
③インバウンドを取り込めない国内向け企業:アンハッピー
という受け止められ方をするのかもしれない。

今まで、②と③はともに「円安アンハッピー」派と思われていたが、②の方はむしろ「円安ハッピー」派に転じられる可能性がある。
②、③ともに国内向け企業だが、エクセレントカンパニーがどちらに多いかというと、おそらくは②の方に違いない。

もしかすると今日本では「円安万歳派」にかなり有力な勢力が加わってきている、、のかもしれない。 


為替レートとは通貨と通貨の交換比率であり、国家間の国力で決まります的な直感的にわかりやすい理由だけで決まる事は実はない(だから一般大衆が思う方向には進まない)。

為替レートの変動は、短期的理由・長期的理由、マクロな理由・ミクロな理由、など各々な理由が絡み合って生じるが、ミクロなレベルの極致である「同じモノが国内と海外で同じ価格にならないとおかしい」という当たり前の話(購買力平価)に長期的には落ち着くことが立証されている(らしい)。 

今目の前で起こっているインバウンドの爆買い(= インバウンドへの爆売り)は、一物一価の法則から見たアンバランスに起因している、、、となると、さて今後の円の価値の推移は。。 

よくわからないので、備忘録はここまでといたします。