2015/04/20

カンボジア農業:農業の危機、役所も現場も空洞化

4月1日の投稿からまたすっかり間が空いてしまった。 

先週は4月14日〜16日がクメール正月(カンボジアの正月)にあたり、正月前(つまり前回ブログ投稿後)から現場業務やら他誌原稿やらでかなりドタバタしていて、正月期間は日本出張でドタバタしていて、、というのがその間が空いてしまった 理由 言い訳である。

カンボジアだけではなくタイおよびその周辺国の正月がなぜ4月中旬なのか。
元々はこの辺りの仏教的な旧暦が、太陽の動きが新しい周期に入るタイミング(牡羊座に入るとか入らないとか・・)であるこの時期を新年に設定していた、、的な話が起源とのことらしい。(かなり不正確なのであてにしないでください・・。)

とはいえ今はそんな天文学的な話は誰も気にしておらず、ちょうど乾期の農作業の仕込み(耕耘、種蒔きなど)が3月で終わり、あとは4月後半から降り始める雨を待つだけのヒマな時期&しかも1年で一番暑い時期、というどうせ何もする事がない&暑すぎて何もできない時期だから、いっそのことお休みにしてしまいましょう、という極めて実務的な色彩の強い要請から設定された正月期間である、というのが一般認識らしい。(これもやや不正確かも、すみません。)

上記趣旨に鑑み、この時期はタイでは暑気払い&雨乞い儀式を兼ねてお互い迷惑を顧みず水を掛け合いまくるソンクラーン(正式にはタイの旧正月の意味だが「水掛祭り」と解される事も)期間にあたる。 

我らがカンボジアでも昔はタイと同じように水を掛け合う期間だったそうだが、水かけられたバイクが事故ったとか2階から氷の塊を投げまくった輩がいたとか、いろいろあって今は一応(法律かフンセン首相口頭命令で)禁止されているらしい。(これも裏取りしてません、、間違ってたらすみません。)


で、まあ本来は4月17日(今年は金曜日)が正月明けであるわけだが、正月明けがいきなり華金という今年の暦で東南アジアが即時起動するわけもなく、実質的には本日4月20日(月)が新年始動の初日ということになる。 

カンボジア全国平均的にはかなり低血圧な朝的なスロースタートとなると思われるが、バッタンバンあたりの弊社ガツン系部隊は顧客も追いつけないくらいのトップギアでいきなり走り始めている(と信じる)。


さて、カンボジア新年最初の本稿としてはせっかくなので弊社本業であるカンボジア農業ネタからスタートしたいと思う。


弊社農業拠点バッタンバンでの新米テストファームにて


現地報道(プノンペンポスト紙)で正月期間に興味深い農業関連記事が二つ出ていた。

1つ目は、カンボジア農林水産省(Ministry of Agriculture, Forestries and Fisheries)が農業普及政策(Agricultural Extension Policy)として、農民への新技術や情報を積極的に提供し農業セクターを一気に改善・拡大するさせる、と大々的(?)に打ち出した、という内容。

担当省庁のDirectorが「2ヶ月で仕上げる」と豪語した5つの具体的施策、の内容を報道で見る限り、これがとてもイタい内容となっている(筆者私見)。

以下、その具体的施策5か条;
・農業普及フレームワークの強化
・担当職員、エージェントの能力強化
・農家が購入可能な実践的農業技術の導入
・情報および伝達手法の改善
・情報配信システムの改善

具体的に何をやるのか、中身が全く見えて来ない。 耳ざわり重視の極めて薄口な経営コンサル初期提案書の目次を彷彿とさせるこの5大施策。
 
筆者が7年前まで7年間お世話になった某戦略コンサル会社でこのようなお題目を諸先輩前にチラッとでも出そうものなら、その場でボロボロになるまで”焼かれる”(会議で諸先輩方から成果物・その作成過程・かけた時間・努力の完全否定ひいては全人格否定・精神崩壊にいたるまで論理的に完膚なきまで口頭フルボッコされる、を意味するコンサル用語)事は間違いなく、あれから7年以上経った今でもまだその悪寒を感じてしまう自分を再発見させれてくれた、ほろ苦い報道内容であった。

そんな薄口系な施策が列挙されるなか、唯一「具体的」だったのが、その担当省庁Directorいわくの「農業普及専門家が少なくてもあと2,000人は必要である」との言。

具体的なアウトプット(≒結果責任)が全く見えない耳ざわりの良い「空洞なお題目」に、2,000人の役人が新規採用・投入されるかもしれない、、、というお役所にとってとても明るいの話。


2つ目は、カンボジア農業従事者の人数が堅調に減少していて、その多くが都会への出稼ぎを本業化させ始めている、という話。 
「農業の国カンボジア」は、いま深刻な「農業空洞化」に直面している、、というか、けっこう以前から直面しはじめて久しい。

労働人口のうち農業従事者が占める比率が、2009年には57.6%、2010年には54.8%、2013年には48.7%まで下落しているらしい。
しかも、民間調査会社によると、上記の国の発表よりも実情は更に悪化しており、農業からの更なる労働人口流出が続いているという。

当然、上記の薄口5か条を高らかに宣言した同省の管轄範囲にある憂慮すべき問題であり、ライスポリシー(そういえば今年が期限)を最重要国策の1つとして掲げるフンセン首相からも「農林水産省、何とかせよ」と直々のお達しが発せられている模様。

どうやらその際のフンセン首相のお言葉の中に「旧態依然の労働集約型の農業から、現代的な新技術を用いた農業に切り替えてコスト削減をはかれ」的な内容が含まれていたようで、それが前述の「薄口系の記事」につながっているようだ。 「2ヶ月でなんとかしろ」などとも言われた・・・のかもしれない(報道記事にはない)


テストファームで作業中の弊社スタッフ達


苦しくも同時期にリリースされた2つの記事だが、お役所いわくの「具体的施策」では憂慮すべき「農業空洞化」への歯止め効果は薄めに終わりそうな気もする。

いくら2,000人の農業専門家がお役所から派遣されてきて「新技術や情報」を「伝達」したとしても、実際に農業が儲かるビジネスにならない限り(というか「儲かりそうだ」と農家自身が信じられない限り)都会に稼ぎに出る元農家の増加を食い止められるわけがない。


微力ながら、この辺りのお話で少しでもお役に立てればと密かに思っている零細企業な弊社である。  さて今年3度目の新年、引き続きがんばります。


農業従事する事でリッチになれる若者を増やしていけるかがポイント(私見)




2015/04/01

幻の太陽 on エイプリルフール in カンボジア

ちょっと前に2015年を迎えたばかりと思っていたら、あっと言う間に4月1日を迎えた本日。

皆が無邪気で分かりやすい(たまに分かりづらい)ウソをSNS上で大量生産・発信するのが毎年恒例行事になって久しい本日ではあるが、筆者個人的には4月1日に改まってウソをついた事が(記憶の限り)今まで一度もないので、せっかくだから生涯それで通そうと思っている。 

それよりも日本で長いこと法人相手の商いを続けてきたせいか4月1日と言えば会計的な新年度というイメージの方が強く、会計年度末の日経平均はいくらだっただろう(会計的に株式評価損益がどんな感じだろう)みたいな事の方がいまだに気になってしまったりする。

で、今年の4月1日はカンボジアの片田舎バッタンバンで迎えさせて頂いたが、朝オフィスに行ってみると何やらスタッフ達がざわざわ騒いでいる。

何かと訪ねてみると目をキラキラさせながら「社長、太陽が3つ上ってます!」などとカワイイ戯言をほざく。 

とうとうこんな新興国の片田舎にもエイプリルフールが浸透してきたか、、にしても30台メンズがほざくウソにしてはレベルが保育園児水準なのはやはり国家レベルの文化成熟度の悲しい現状がなせる業か、それっぽくいつもiPad触ってるフリしてても所詮は・・などと思いつつ、まあとはいえ大人気ある対応をしてあげないとモチベーション的にも云々などと考えつつ、フリのつもりで外出て空を眺めてみたらなんと (゚o゚;)


2015年4月1日朝、バッタンバンにて撮影 by 筆者 with iPhone6(小さい方)



英語ではサンドック(SunDog)現象、日本語では幻日(げんじつ)というらしい。 
月でも同様の現象が起こる事もあり、日本語では幻月(げんげつ)。 多くのハリウッド映画と違って邦題の方がセンスが光る不思議な現象だ。

上記リンクを張らせて頂いたウィキペディアのコピペによると、この現象は・・;

の中に六角板状の氷晶があり、が弱い場合、これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のため面に対してほぼ水平に浮かぶ。この氷晶の1つの側面から太陽光が入射し、1つ側面を挟んだ別の側面から出る場合、この2つの面は60度の角を成しているため、氷晶は頂角60度のプリズムとしてはたらく。

この氷晶によって屈折された太陽光は、太陽から約22度離れた位置からやってくるように見えるものが最も強くなる。このようにして見えるのが幻日である。





さっぱり意味が分からないが、まあ識者にはよく知られた自然現象のようである。

ニセモノの両名はホンモノの22度ワキに控えているべき事が決まっているらしい事だけが分かる上記の図をご紹介いただいたサイトに列挙された美しい写真を眺める限り、どうも寒い国でよく目撃される現象のように読める。 


筆者には解析不能な上記の文章を何度か読み返す限り「氷晶」という冷たそうなネーミングの物体(?)が主犯格で織り成すイリュージョンであるっぽいし、まあ寒い国の寒い時期の寒い空で散見される大気現象みたいなものなんではないか、、という気がする。

そうだとすると、そうでなくても年間通じて「氷晶」というようなクールな奴とは最も縁遠そうな南国カンボジアの空で、しかも年間通じて最も暑い時期に属する今日みたいな日に、水戸黄門を真の太陽と仰ぐ助さん角さん的な立ち位置を崩さないこの幻の太陽達に出会えるなんて、もしかしてものすごく貴重な体験だったのではないか?

・・・と思って、ついでに先月2回しかアップしなかった本稿を思い出し、今月初回のアップとさせて頂きました。

面白い現象を拝見いたしました、以上です。 先月からやや頭が疲れ気味でクドい事考えられずにいますここしばらく。

2015/03/26

「アジア経営者ビジネスサミット2015」で感じた「風」のお話

前回ブログ更新して気がついたら15日近く経過している。

今月は2稿のみのアップとなりそうな本ブログ。 先に仕上げるべき某原稿がなかなか上がらず、ようやく今日初稿提出できたから、、というのが主たる言い訳である。

ようやくさて何か書こうかと思える状況になって、改めて今月を振り返ってみると(なお今月まだ終わってないし、重要事項がてんこ盛りで残っているが)、いろいろあったがブロクで書くのに適さない事が極めて多く、、、書けるとすれば今月14日に開催された「アジア経営者ビジネスサミット2015」のてん末くらいか。

サミットの趣旨や概要など詳細(に興味がおありの方)は上記のリンク先をご参照願いたい。

基調講演、各種対談や国別セッションに参加できるスタンダードチケットが15,000円、加えてパーティに参加できるプレミアチケットが25,000円、という極めてハイエンドなイベントで、しかも何かと忙しい年度末3月半ばの平日火曜日の開催にもかかわらず、2,000人近い人数を集客できるのだから、さすが大したものである。

なお上記来場人数にはアジア11カ国からの来賓・講師含む92名もカウントされており、有難い事に筆者もその92名のうちの1名fromカンボジアであった。

来賓扱い頂ける器にはまだまだ遠い筆者的には、このハイエンドなお祭りの末席に加えて頂くにあたり、チケット購入免除の代わりに一汗かかないわけにはいかず、国別講演カンボジア・セッションの司会兼講演を担当させて頂いた(身に余る光栄に存じております)。

大物系諸先輩方による有難い基調講演(午前の部)は、限られた東京出張の時間をフル活用して業務に充てざるを得ない零細企業の悲しさで、残念ながら出席&拝聴かなわず、自分が汗かく担当セッション(午後の部)と、ありがたい事に講師に参加権が割り当てられているレセプションパーティ(夜の部)に参加させて頂いた。


カンボジア・セッションの司会兼先鋒講演、という事でこんなエラそうなタイトルでお話させて頂いてしまった筆者。カンボジア在住諸先輩方からは「片腹痛いわ」と失笑を買ってしまうであろう程度の小話である。

午後の部のカンボジア・セッションでは、講演から質疑応答形式のパネルディスカッション司会まで担当させて頂いたが、来席頂いた方々からはかなり具体的かつ実務的な質問が相次いだ。 


パネルディスカッションに参席頂いた株式会社デリスの井土社長に撮って頂いた筆者講演模様。ありがとうございます。 ネット記事で使われた写真(後述)よりこっちの方が筆者的には断然・・。

卒直な所感として、「いつかアジア進出したい」と考えている方々よりは、「すでにアジア進出している、もしくはすでに具体的に動き出している」参席者の方々が多かったように思う。 


同時刻に同時進行で他有望アジア各国のセッションが開催される中、カンボジアを選んで頂いたありがたい来場者皆様。 おかげさまでセッション会場はほぼ満席。


ただ、講演やパネルディスカッションを通じて何となく感じた事は、まあ当たり前の事ではあるが、やはりどの日本企業も「これから風が吹きそうなASEANにそろそろ乗り出してみないと、なにかチャンスを見逃すのではないか」というトーンである事。

2年前に行われた当サミット第1回(今回は第2回目)の時は、まだまだ様子見もしくは事前情報収集の段階の参席者が多かったように感じられた(ちなみに前回もカンボジアセッションで講演させて頂きました、感謝)。

今回は具体的な質疑応答が多かったが(とはいえ一部の参席者からだが)、それはASEANに吹く「風」が諸報道や既存進出企業からの情報でよりリアルに感じられ始めたから、だと思われる。


夜の部、レセプションパーティ。ちなみに会場は東京プリンスパークタワー。2,000人規模の集客だけに、やはり人数は圧巻。

新しい市場や業界が創出され、そこに多くの市場・業界参加者が生まれ、やがて大きな商流が産み出される。 
その胎動に関与する人々は、その市場や業界を創出する人(風を起す人)と、その創出を事前に察知して先回りする人(風を読む人)と、創出された市場・業界に殺到する人(風を追う人)、の3タイプに分かれる。 
あくまで筆者のおぼろげに抱いているイメージによる分類にすぎないが。


主催者であるHIS澤田会長のご挨拶@パーティ。長崎ハウステンボス立て直しやモンゴル銀行業など数々の武勇伝をお持ちで、サミット集客規模の大きさからもその影響力は伺い知れる所。


例えばこのサミットの主催者や看板基調講演に立たれる方々は、筆者分類的には「風を起す人」達だ。 他にも例えばスティーブ・ジョブス氏や孫正義氏などは、誰にでもそれと分かる「風を起す側」の偉人達である。


この手の催しには必須とも言える樽酒鏡開き。 この後振る舞われたこの樽酒が意外な程に美味しかったのがかなり印象に残った記憶の1つ。


一方、このサミットの国別セッション講演者になるようなアジア各国の経営者達(の多く)は、おそらくは「風を読む人」達である。 筆者もカンボジアで起業してもう6年が経過しているが、なんらかの「風の予感」を感じて自分自身をその予感に張っているわけだ。


高市早苗総務大臣のスピーチ@パーティ。 
さすがの大臣スピーチの後はサミット主催幹部が最敬礼なご挨拶

そして、今回のような催しにハイエンドな参加料を払ってでも来場される方々は、その動きがかなり早い方とは言え、やはり「風を追う人」達なんだと思われる。

さすがのパーティお食事メニュー(1)
さすがのパーティお食事メニュー(2)


当然、是非を問うような話では全くないが、今回のような催しに参加すると、筆者が何となく漠然と抱いているこの「風」分類について、実際の参加人数からリアルな分布比率を感じてしまい、何とも言えない気持ちにさせられる。

看板基調講演(2、3名)、アジア各国来賓・講演者(92名)、全体参加者(約2,000名)。まあ多分そういう比率である。

久しぶりに何とも言えない気分だったせいか、普段あまりならないミーハーモードになってみたりもしてみたり。
株式会社ニトリホールディングス似鳥代表取締役社長と筆者@ミーハーモード。 撮影の際のかけ声は当然「ニトリのニッ♩」


Klab株式会社真田代表取締役CEOと筆者@ミーハーモード。 撮影の際のかけ声はここでも当然「ニトリのニッ♩」

筆者がなんとかく抱いているこのビジネスパーソンの「風」分類。 時と場合と気分によっては「波」分類になるときもある。
筆者はサーフィンなど全くできない身であるが、イメージだけで言うと「波が来る」と感じて先行パドリングし凪の沖でじっと波を待っている感じ。 アセアン新興国に身を置き動き回って疲れ果てた夜などに、たまにふと感じる心境である。


自分が何となく感じている「風の予感」が具体的に何なのか、そして果たして少しでもその「風を起せる」側に立つ事ができるのか。 
目の前の日常業務があまりに目まぐるし過ぎる、、という事は何の言い訳にもならないので、たまにその「風の予感」を見つめ直してみないといけないな、、と感じる今日この頃。


・・・たまにはこういうとりとめのない話を備忘録的に書いておくのも悪くない、、気がしないでもない。 たまに読み返す事を思い出せれば、ではあるが。


と、最後にまた筆者個人的記念となる話の備忘録だが、この「アジア経営者ビジネスサミット2015」でなぜかカンボジア・セッションだけ(たぶん)、その内容がYahoo!ニュースのヘッドラインに掲載された。 

もう二度とない思い出になるかもしれないので本稿にリンクを張っておこうと思う。
風を起せる側に立てたら、また出る機会もある・・かもしれないw

主催関係者・来賓・講師の全体写真。かけ声は当然「ニトリのニッ♩」。筆者も一応混ざっています。


2015/03/12

北の国からinカンボジア2015 : 北朝鮮レストラン in カンボジア

2月26日の前回ブログからけっこう時間が経ってしまった今日は3月12日。 

今年の本ブログは短く刻んで発信していく方針、と高らかに掲げた(筆者の心の中で)わりに、刻むどころか音信不通になってしまった丸2週間。

何がそんなに忙しかったのか、、、久しぶりに予定表を振り返ってみると、確かにいろいろあった。
天王山超えが3つくらいあった感じ。 まあ、すべてなんとか首の皮1枚つながって いい形で登頂&下山できたのでよしとする。 ちなみに明後日あたりからまた天王山の大群が峰を連ねて押し寄せてきているのが見えるような気がするが、とりあえず焦点をぼやかして見えていない事とする。

とはいえ、今までも筆者レベルの零細企業経営者にはエベレスト級に見えるプチ天王山がほぼ毎月のように波状攻撃をかけてきていた、、にも関わらず、身の周りに起こる些事をクドくブログにアップして自己満足にひたる事は続けていた。

が、この2週間ほどはぱったりそれが出来なかった。 

理由は明確で、これは関係者には口が裂けても言えないが、来週前半にあるちょっと大きなセミナーの講演プレゼンネタや、第一次締め切りが何故か同じタイミングにある某誌向けの特集記事の原稿が、ほぼ全く皆無に近い状況で手つかずだからだ。  

それらがほぼ全く皆無に近い状況で手つかずな状況にもかかわらず、誰からも求められていないブロクを書いてる暇があるのか、、と自問自答していたわけである。

とはいえ、自問自答を繰り返したとしても、プレゼンや記事が前に進むわけでもなく、むしろどうでもいいブログあたりを気楽に書いた後の方が、その勢いでどうでもよくないプレゼンや記事原稿も進むのではないか、、とふと思いなおし、久しぶりに思いつく事を身近なネタで書いてみることにした。


最近の身近なネタとしては、つい先日、懇意にさせて頂いているプノンペン老舗企業の経営陣の方々からお招きを受け、久しぶりに「平壌冷麺館」に行く機会があった。

「平壌冷麺館」とは、その店名が掲げる都市の名前が指し示すとおり、日本のお隣の社会主義独裁国である北朝鮮が経営する国営レストラン、通称「北レス」である。


「北レス」ネタとしては過去3回にわたって本稿でクドい話をご紹介した事があるが、今日はまったくそういうクドい話ではなく、ただひたすら感心した話。

この「平壌冷麺館」は在住者にもリピーターが多く観光客の評価も常時高い、プノンペンで訪れるべき随一のスポットと称する方々もおられるほどの大人気店である。
いまや(確か)プノンペンだけで5店舗ほどに増殖した「北レス」の中でも、その集客力は断トツの安定感をキープしている、はずだ。

1年以上前になる前回訪問時(もその前も)店内はほぼ満席だったし、先日行った際も、これだけ飲食店オプションが増殖したプノンペンにあって、8〜9割方の席が埋まっていたから、本当に大したものである。

で、19時くらいにお伺いして食事やお酒を楽しみつつ、20時からはメインイベントである北朝鮮美女集団による音楽・踊りのパフォーマンス。


・・で、感心したのは、これだけの人気を安定的に博していながら、偉大なるマンネリ的な基本はしっかり残しつつ、新たな取組みや世代交代などをしっかりと取り入れていることだ。


昔はいなかったバイオリン弾き、けっこうなレベル(たぶん)。


朝鮮の伝統的な楽器「カヤグム」の演奏。 弾き手は新世代。


新しい世代が先輩達の跡を引き継いでパフォーマンスを披露しながら、全体としても新しいスタイルをいろいろと取り入れている。



写真だと分かりづらいが、まさかのタップダンス by 北の踊り子達

写真だと分かりづらいが、まさかの韓流K-Pop by 北の踊り子達



当然、王道パフォーマンスはしっかりと残り、安定かつ高品質なワザを披露。

引き継げる新世代が果たしているのか、最強の円舞inプノンペン

引き継げる新世代が果たしているのか、最強のドラマーinプノンペン


で、一昔前までは究極のツンデレ対応だった北の美女達のおもてなしも、いまや御客様との交流重視スタイルへしっかりとシフトチェンジ。

こんなのあったっけ、ハピバ対応


こんなのあったっけ、パフォーマンス後の全体撮影 with スマイル



以前に比べ、全体的にサービスが柔和かつ近距離となった気がする。 以前は一定の距離感と節度を保っていた2次会カラオケ(レストラン2階)でも、ノリや距離感にかつてないキャピタライズ感を感じてしまうのは筆者が資本主義に毒されすぎているせいに違いない。

宴のあと、秘密の小部屋(?)でのカラオケ。 
日本人♂とノリノリでデュエットする北の美女が選んだ曲は松田聖子(蒼い珊瑚礁)。


4,000Kmも離れた異国で4、5年もキャピタリスト達を相手に接客サービスしていれば(任期は通常3年のはずだが、なぜか留任が多い当店)、汚れた俗世にある程度浸食される事は回避しようもないはずだ。

かつまあ、祖国の為にしっかりと外貨を稼いで送金しているわけだから、かの将軍様も日本帝国主義の末裔と日本歌謡曲をノリノリデュエットするくらいは軽くお目こぼしスルーして下さるに違いない。  


まあ、今日は単純に、やはり人気店は常に変化や挑戦を怠らないんだな、、、と素直に感心した話をまとめてみました。


そもそも「北レス」って何なの??、、と深堀りして覗き込みたいレアな方々には、お気に召すかどうかわからないが以下のクドい話もご参考まで。








・・・さて、プレゼンと記事原稿を、週末までになんとかします。



2015/02/26

カンボジアのとある日常 at ガソリンスタンド in バッタンバン

いつもいつでも常日頃、面白おかしい経験・体験を惜しみなく存分に波状攻撃的に提供してくれる我らが農業拠点バッタンバン。 カンボジア北西部の片田舎である。

・・と冒頭からウタったわりには意外と平穏に時間が経過してくれていた今週のバッタバン滞在期間。 

いつもはだいたい、細かいんだけど意外と面倒だったり、大きなショックまでには至らないんだけど心の柔らかい所に直接小さなひっかき傷を残してくれたりするプチ事件達が、会議室でも現場でも同時多発的に群生していて、その全てのプチなヤツらに対して、ものすごく悩むわけではないんだけど無視できない程度にCPUを浪費するプチ大岡裁きを流れ作業的に下していかなければならないんだけれど、今週はそれがほぼ全くない無風状態にむしろ居心地の悪さを感じていた、、、頃にその小さな小さなお話は生まれました。

そのお話の舞台はバッタンバン市内の北寄りに位置するガソリンスタンド。

どこかで見た事あるような気がしないでもない「My Family Mart」というコンビニのような雑貨店を敷地内に擁する、バッタンバンに詳しい人なら誰もが知っているスタンドである。


この店(写真奥のコンビニ風店舗)が出来た当初は、看板にある店名の頭に「My」が付いていなかった、というのは本当の話である。

ちょっと細かい(いつもどれもが何もかも細かい)理由があって、弊社営業部隊がふだんド田舎回りをするに活用している業務用社用車を使って移動していた(運転手は筆者)。

営業部隊が費消するコストをいつも限界ギリギリ(の少し右斜め下)まで切り詰める豪腕管理部スタッフ「N」(カンボジア人女性)の尽力のおかげで、案の定ガソリン残量を示メーターがほぼゼロの水位に張り付いており、まあやむをえず件のガソリンスタンドへ。



仕事してます感をあます事なく漲らせる我らが社用カー。 いつもお疲れ様です。


満タンにすると管理部スタッフ「N」にむしろ怒られるので(「ガソリンがたくさん入ってるとアクセルふかすんですよヤツらは!」的に)、20ドル分くらい入れておけばいいだろうと思い、スタンドのお兄さんに「ディーゼル、20ドル分」と発注。


筆者:「ムペイ ダラー、OK? (20ドルね、OK?)」 
お兄さん:「OK、ムペイ。 (OK、20ネ)」 
(繰り返し X 3、4回)


そして案の定、給油機のメーターが「20L(リッター)」を指したところでお兄さんはいったん給油をストップ。

シェールガス・オイルが市場を席巻する事に恐れをなして原油価格を大幅に引き下げている(らしい)サウジアラビアを中心としたアラブ産油国のおかげで、カンボジアでもガソリン価格は心地よいレベルにまで切り下がっており、今日夕方時点のディーゼル価格は0.83ドル/L。

(まあ、20ドル分じゃなくて20リッター、でもいいか、、20L X 0.83ドル/L = 16.6ドルだから、細かい御釣り面倒だけど3.4ドルもらって帰ろ・・)と筆者の心の声。

しかしここでかのお兄さんは、20ドル札と給油機のメーター(値段は16.6ドル、量は20リッター、と表示)を何度も何度も見比べている。

そして、かの「My Family Mart」に入って行き、カウンターの女性スタッフと何やら相談を始めている。


何度言っても回復しないままの右サイドミラー。 こんな状態で運転してはいけないよ、とのたまう社長自身が運転してしまっていては説得力も半減。

つのるイライラ。 車を下りて滅多に立ち入らない「My Family Mart」のドアをくぐる筆者。 

女性スタッフ:「ディーゼル20ドル? ドウシマシタカ?」

筆者:「20ドル分って言ったんだけど、20リッターしか入れてくれなかったんだが、20リッターでもういいから、20ドル引く16.6ドルで御釣りを3.4ドルくれ  (= = # )」

女性スタッフ:沈黙(やれやれ感)

お兄さん:沈黙(瞳に砂時計)


・・・・詳細は省略するが、常識的な日本人皆様には極めて当たり前で簡単に見える上記の主張を、英語で新興国(非英語圏)の一般ピープルに伝えるのは、非常に高度な英語力と高邁な精神力が必要だ(当社比)。

おそらくカンボジア人と丁々発止のやりとりを日々体感されているカンボジア在住日本人の方々であれば、上述状況の「あ、ハマった・・」という感じを共感頂けるんでは、、と思う(願う)。

(たった3.4ドルのためにこれ以上拘束されても、、いや、社用車の乗車と給油記録キッチリつけて領収書持っていかないと「N」に怒られるし・・うーん・・)と筆者の心の声。

その間に、何故か外にいたバイクタクシーの運転手さんまで参画し、筆者以外の利害関係者達(女性スタッフ、お兄さん、運転手)がクメール語で何やら協議を重ねたあと、ふいに店外に出て行くお兄さん。


そしておもむろに給油を再開。

で、領収書に何やら書いて筆者に差し出すお兄さん。


・・・・・。 通るかな経費として。。


「オークン(クメール語で「ありがとう」の意)」とだけ告げて車に乗り立ち去る筆者。

ああ疲れた、アンコールビールをパシュッと開けて飲もう・・・・と思いました。 おしまい。

2015/02/18

旧正月のジレンマ in カンボジア

脅威的なスピードで時間が経過して行く2015年、気がついたらもう2月半ば。

確か2年前くらいから日本の気象庁が大雨警報で「これまで経験したことのないような大雨」という極めて散文的な言い回しを正式な警戒表現として使い始めたが、その冒頭部分を引用させて頂きたいくらいのスピード感に感じられる今年(私見)。

「こんな奇麗なボックスにおさまる2月は823年ぶり」という話が広がったあと「いやいや6年前にもありました」とか「次は11年後にあります」とか、そんな話もあった今年2月

今年頭からは短く刻んでいくつもりだった本稿も、いまだ短くする事もできておらず、かつ前回ブログから気がついたら10日も経っていた,、という事で刻む事もできてないまま、今年もう1.5ヶ月が経過してしまったが、まあおいおい解決していく所存である。

さて本日2015年2月18日は「春節」のスタート日。 いわゆる旧暦の正月であり、日本的にいうと本日が大晦日、明日19日が元旦にあたる、はずだ。

中国の正月、と言われる事が多いが、Wikipediaによると「中華圏」で最も重要とされる祝祭日とのことで、中華圏国家では数日間の祝日設定される期間らしい。


春節スタートの今日、随所で見られる燃やす行事。家とか車とか、いろいろ燃やしている。
今日からいきなり暑くなったが、なんらか気温に影響を与えているのではと疑ってしまうくらい、至る所で燃やしている。

「中華圏国家」とはどこまでを含むのか、まあよくわからないが、私見(というか弊社見解)としてはカンボジアは当然ながら「圏外」であり、れっきとしたカンボジア法人である弊社的には、当然ながらフルに通常営業期間である。

とはいえ、れっきとしたカンボジア国営の役所やら金融機関やらもガッツリ休んだりしているわけだから(なお全部ではない。なぜか各機関の裁量に任されている・・ようである)、お上が率先垂範してしまっている社会慣行に則ってこの期間だけローミング的に「圏内」にしてはいかが? という意見もあながち瞬殺できなかったりする。 

その風見鶏的ローミング提案に対して、弊社の有効回答はとしては
「必要以上に長いカンボジア独自の盆(今年は10月)と正月(毎年4月)のお休みがあるんだから、春節まで休んじゃうと零細企業な弊社的には台所が苦しくなってユーに給与出せなくなるかもね♩」
というのが例年の定型ニュアンスである。

とはいえ、弊社も人数が増えてきて、見た目的にも名前的にも中華系のご先祖(というか2等親くらいの近距離なご親族)に由来する事がはっきり分かるスタッフも多い。 
当然、中華とは縁もゆかりもない純正クメール人もいる。 今年は更に何とも関係ない日本人若造インターンもいる。。

本日バッタンバンオフィス、中央が日本人若造インターン。 仕事しているようにも見える。


で、どうしようか、、とほんの少し(40秒ほど)考えた挙げ句、今年は、

「各々のFamilyやOriginをRespectして、皆とDiscussしてお休みローテーションを考えてみて。 ただし、現場オペレーションが完全停止したらCustomerが困るだろうから、あまりCustomerを困らせない程度にね♩  」
「結果、FamilyやOriginによって休める期間が変わっちゃうけど、長く休めた人は仲間達に感謝して、他の時に埋め合わせられるよう、You達でうまくDiscussして決めて♩」

・・・と、現場に丸投げしてみた(バッタンバン事務所のみトライアル適用)。


誰が休んで、誰が休まない、とか、この期間は社長的に黙認するので良きに計らえ、と宣言したわけだが、結果的には、、、何やらそれなりに現場に出て来ているようだ。


いつもと同じ勤務風景inバッタンバンオフィス


メカニック達も元気にトラクタ-修理中。


「ワン・フォー・オール! オール・フォー・ワン!」的な標語を毎朝全員で復唱している効果だろうか(弊社的にはそう思いたい)、そもそも意外と和を重んじる国民性によるものであろうか、皆から「休んでいいよ」と言われたはずのスタッフも何故か出て来ていたりして、なんとなくいい雰囲気である(Skypeから眺める限り)。

バッタンバンとプノンペン間でSkype打ち合わせ。 画面の向こうの左側のスタッフは今日お休みと聞いていたのにちゃっかり議論に参戦。

来年はプノンペン本社でも取り入れてみようか、、と20秒くらい考えたが、何となくやめておこうと思っている今現在。 都会っ子達には馴染まなそうな気がしないでもない。


本日プノンペンオフィス、デザイナーチーム部屋(筆者撮影)。ここはしっかり出て来てる。

なお、春節までお休みにしてしまうと、カンボジアは世界断トツの祝日過多国家となり、特に工場系など稼働してなんぼベースの事業であれば、休日・祝日の日数が真剣に採算計算に織り込まないといけないパラメーターになるはずだ。 

というか隣国ベトナムが対照的に祝日の少ない国(なはず)なので、祝日日数は春節を抜きにしてもカンボジア事業の試算に織り込むべきパラメーターだと筆者は思ったりするが、、、まあ素人目線の余計な御世話である事は承知しております。


何にせよ、正月返上(?)でがんばってくれている弊社メンバー皆に改めて感謝。 


バッタンバンオフィス出勤中の皆でランチしているらしい今日。
なお、お昼休みはもう終了なので、各自Get Back to Work、、、って聞こえないかw


ちなみにHappy New Year は明日(旧正月の元旦)で、今日は中華風大晦日。 みなさま、良いお年をお迎えくださいませ(先々月末も言ったけどw)。 


2015/02/08

いつも不思議発見:カンボジアの最新情報on日本のマスメディア

本年2月最初の週、カンボジアの弊社農業拠点バッタンバンでの業務を終え、首都プノンペンに向かう前夜、ビジネス面でもグルメ開拓面(w)でも信頼している事業パートナーから「面白いニュース流れてるけど、場所どこでしょう?」というメッセージが届いた。

どんなニュースかというと以下、原文そのままネット記事からコピー;


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ホテルオークラ、カンボジアで19年にホテル開業 



2015/2/7  18:31日経新聞企業速報
ホテルオークラは7日、2019年にカンボジアの首都プノンペンでホテルを開業すると発表した。経済特区に建て、ビジネス需要などを取り込む。地上45階建ての複合ビルに入居し、客室数は250室。宴会場や直営の和食レストランなどを設ける。仮称は「オークラプレステージプノンペン」で、カンボジアへの初進出となる。
シンガポール取引所(SGX)に上場する海運業などを手掛けるテホ・インターナショナルの不動産子会社が開発する複合ビルに入居する。
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プノンペン在住の方々、でなくても何度かプノンペンに行き来されてある程度の土地勘がある方々であれば「えっ?」となるニュースなような気がする。

どこが「えっ?」なのかは、ここでは細かく踏込まない。 今年は短く刻んでいく方針なので(w)。


ただ昨今(この2、3年くらいか。。)、「このメディアが言うんだから間違いないだろう」と日本人なら誰でも思う大手マスメディアが発信するカンボジア情報に、カンボジア在住民からすると「えっ?」とあっけにとられる不思議な物語がけっこう散見される、、気がする。

最近になって多少注目度が上がって来たとはいえ、まだまだニッチなトピックの域を出ないカンボジア関連ニュースでもそうなんだから、他のメジャーなニュースではもっとその傾向が強いのか、、、はたまた、ニッチトピックだからこそ粗いレベルで発信されてしまうからそうなるのか、、メディアに関してはど素人の筆者には皆目見当がつかない。


ただ、少なくともカンボジア関連ニュースについては、不思議な情報on日本のマスメディア、が何故いつも発見できるのか、何となくその理由が拝察できる(あくまで筆者の愚考だけれど)。

それらのニュースが現地的に見て「不思議発見」であることは、何人かのカンボジア在住者、もしくはカンボジアの事を多少知っている日本人から「裏取り」すればすぐに分かるはずだ。

ちなみに「裏取り」とはネット辞書によると「マスコミで、取材の内容が正しいと判断できる証拠を集めること。報道できる内容かどうか裏付けを取る事」とのこと。

ではなぜ大手マスコミが、カンボジア情報ついて、その「裏取り」をしてない(ように少なくとも筆者には感じられる)不思議なニュースを流すのか。

筆者が酔った勢いで愚考するに、その理由となる傾向には以下2つのパターンがあるのではないだろうか。



冒頭のニュースを題材に愚考してみる。

参考情報として、その速報発信日時点で、ホテルオークラ自身からのリリースはなかったように思える(サラッとホームページ等を調べただけだから、実はあった、としたらごめんなさい。。)

とすると、有り得る状況としては
(1) オークラの広報が、正式発表前に何らかの理由でリークした
(2) 開発会社のテホが、広告効果を狙ってリークした
あたりが考えられる。

で、大手マスメディアの担当者的には
「かの名門ホテル(もしくは、かのシンガポール上場会社)が言うんだから、まず間違いないと思っていいだろう」
と判断し、裏取りの時間を惜しんで速報で流してしまった、、というケースが考えられる(気がする)。

2019年頃に、250室の客室や宴会場(おそらくハイエンド価格帯)のビジネス需要がありそうなプノンペンの経済特区ってどこだろう?・・と念のため誰かに聞いておく、、というアクションすら取らずに。

本稿の話とは多少ズレるが、かの名門ホテルの経営陣(に近いクラス、少なくともプレスリリースに関与できる役職)に対し、この 荒唐無稽な与太話を信じ込ませて  夢の扉を開かせて日経新聞でのリリースまでに漕ぎ着かせた尊敬すべき「豪腕な夢の語り部」が誰なのか、筆者的にはかなり興味があるが、筆者ごときの地味な零細企業経営者の手が届く所にはいない雲の上の存在だと思われる、きっと。


別件を題材に考えてみる。

この2,3年の間に、カンボジアの勢いある日本人経営企業の活躍をトピックにしたテレビ番組が放映されている。 
いくつも放映されているので、読者皆様にはどれの事か皆目見当つくはずがないと思うが、その星の数ほどある事例のうち、とあるケースにちょっと遭遇した事がある。

大手キー局(新聞のテレビ欄に乗っているチャンネルのどれか)から遣わされて来た、その番組が雇った制作会社(キー局から見て業務委託先)が、実際にカメラや機材を担いで遠路はるばるカンボジア現地に乗込み、現場での取材を続けながら、おそらくは感じたであろう事は、

「あれ、、、発注者(大手キー局)から聞いていた話と違う(汗)」
もしくは
「あれ、、、発注者(大手キー局)に提案した話と違う(汗)」
、、という感じ(たぶんww)。

彼等はすでにカンボジアへの出張費(スタッフ渡航・滞在費や機材運搬費)を先行自腹で払ってしまっている(もしくは大手キー局から仮払いを受けている)。
ここで、その制作会社は、モラルハザードとガチで向き合いながら、以下のどちらかを選択する事になる。
(1)「話が違ったので取りやめます」と正直に告白して、かかった費用は自腹を切る
(2)「なんとか作り込んで番組にしないと」と収益確保にひた走る

中小企業を担う経営者の身になって考えると、上記の判断でモラルハザードに打ち勝つには相当な精神修練が必要だ。 
で、仮に制作会社が(2)を選択した場合、その結果の番組映像(きっと制作会社が腕によりをかけた素晴らしいストーリーになっている)を購入した大手キー局がその「裏取り」をする事は多分ない、、気がする。



ちなみに今回のお話で筆者が興味を持っているのは、名門ホテルでもシンガポール上場会社でもカンボジアのイケてる日本人経営企業でもない。 その辺の事は、もうだいたい分かっているから(たぶんだけど)w。

興味を持っているのは、日本の格式ある大手マスメディアが、どうしてたいして難しくもない(気がする)最低限の「裏取り」もせず、事実の近くにいる人からみて「えっ?」と言わせる不思議なニュースを頻発してしまうのか、、の原因となる構造だ。


で、その原因となる構造は、きっと上記の1か2あたりだろう、、との愚考に行き着いて、まあ自己満足に浸って寝るわけであるこれから。


うーん、、冒頭の与太話を削ったはずなのに、短く刻めない。。。もっと軽い話にしてみよう次からは・・といつも思っているw。

なんか勢いで本稿をアップしてしまった事を後で後悔してしまいそうな気がするが、取り急ぎおやすみなさい。