2015/02/08

いつも不思議発見:カンボジアの最新情報on日本のマスメディア

本年2月最初の週、カンボジアの弊社農業拠点バッタンバンでの業務を終え、首都プノンペンに向かう前夜、ビジネス面でもグルメ開拓面(w)でも信頼している事業パートナーから「面白いニュース流れてるけど、場所どこでしょう?」というメッセージが届いた。

どんなニュースかというと以下、原文そのままネット記事からコピー;


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ホテルオークラ、カンボジアで19年にホテル開業 



2015/2/7  18:31日経新聞企業速報
ホテルオークラは7日、2019年にカンボジアの首都プノンペンでホテルを開業すると発表した。経済特区に建て、ビジネス需要などを取り込む。地上45階建ての複合ビルに入居し、客室数は250室。宴会場や直営の和食レストランなどを設ける。仮称は「オークラプレステージプノンペン」で、カンボジアへの初進出となる。
シンガポール取引所(SGX)に上場する海運業などを手掛けるテホ・インターナショナルの不動産子会社が開発する複合ビルに入居する。
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プノンペン在住の方々、でなくても何度かプノンペンに行き来されてある程度の土地勘がある方々であれば「えっ?」となるニュースなような気がする。

どこが「えっ?」なのかは、ここでは細かく踏込まない。 今年は短く刻んでいく方針なので(w)。


ただ昨今(この2、3年くらいか。。)、「このメディアが言うんだから間違いないだろう」と日本人なら誰でも思う大手マスメディアが発信するカンボジア情報に、カンボジア在住民からすると「えっ?」とあっけにとられる不思議な物語がけっこう散見される、、気がする。

最近になって多少注目度が上がって来たとはいえ、まだまだニッチなトピックの域を出ないカンボジア関連ニュースでもそうなんだから、他のメジャーなニュースではもっとその傾向が強いのか、、、はたまた、ニッチトピックだからこそ粗いレベルで発信されてしまうからそうなるのか、、メディアに関してはど素人の筆者には皆目見当がつかない。


ただ、少なくともカンボジア関連ニュースについては、不思議な情報on日本のマスメディア、が何故いつも発見できるのか、何となくその理由が拝察できる(あくまで筆者の愚考だけれど)。

それらのニュースが現地的に見て「不思議発見」であることは、何人かのカンボジア在住者、もしくはカンボジアの事を多少知っている日本人から「裏取り」すればすぐに分かるはずだ。

ちなみに「裏取り」とはネット辞書によると「マスコミで、取材の内容が正しいと判断できる証拠を集めること。報道できる内容かどうか裏付けを取る事」とのこと。

ではなぜ大手マスコミが、カンボジア情報ついて、その「裏取り」をしてない(ように少なくとも筆者には感じられる)不思議なニュースを流すのか。

筆者が酔った勢いで愚考するに、その理由となる傾向には以下2つのパターンがあるのではないだろうか。



冒頭のニュースを題材に愚考してみる。

参考情報として、その速報発信日時点で、ホテルオークラ自身からのリリースはなかったように思える(サラッとホームページ等を調べただけだから、実はあった、としたらごめんなさい。。)

とすると、有り得る状況としては
(1) オークラの広報が、正式発表前に何らかの理由でリークした
(2) 開発会社のテホが、広告効果を狙ってリークした
あたりが考えられる。

で、大手マスメディアの担当者的には
「かの名門ホテル(もしくは、かのシンガポール上場会社)が言うんだから、まず間違いないと思っていいだろう」
と判断し、裏取りの時間を惜しんで速報で流してしまった、、というケースが考えられる(気がする)。

2019年頃に、250室の客室や宴会場(おそらくハイエンド価格帯)のビジネス需要がありそうなプノンペンの経済特区ってどこだろう?・・と念のため誰かに聞いておく、、というアクションすら取らずに。

本稿の話とは多少ズレるが、かの名門ホテルの経営陣(に近いクラス、少なくともプレスリリースに関与できる役職)に対し、この 荒唐無稽な与太話を信じ込ませて  夢の扉を開かせて日経新聞でのリリースまでに漕ぎ着かせた尊敬すべき「豪腕な夢の語り部」が誰なのか、筆者的にはかなり興味があるが、筆者ごときの地味な零細企業経営者の手が届く所にはいない雲の上の存在だと思われる、きっと。


別件を題材に考えてみる。

この2,3年の間に、カンボジアの勢いある日本人経営企業の活躍をトピックにしたテレビ番組が放映されている。 
いくつも放映されているので、読者皆様にはどれの事か皆目見当つくはずがないと思うが、その星の数ほどある事例のうち、とあるケースにちょっと遭遇した事がある。

大手キー局(新聞のテレビ欄に乗っているチャンネルのどれか)から遣わされて来た、その番組が雇った制作会社(キー局から見て業務委託先)が、実際にカメラや機材を担いで遠路はるばるカンボジア現地に乗込み、現場での取材を続けながら、おそらくは感じたであろう事は、

「あれ、、、発注者(大手キー局)から聞いていた話と違う(汗)」
もしくは
「あれ、、、発注者(大手キー局)に提案した話と違う(汗)」
、、という感じ(たぶんww)。

彼等はすでにカンボジアへの出張費(スタッフ渡航・滞在費や機材運搬費)を先行自腹で払ってしまっている(もしくは大手キー局から仮払いを受けている)。
ここで、その制作会社は、モラルハザードとガチで向き合いながら、以下のどちらかを選択する事になる。
(1)「話が違ったので取りやめます」と正直に告白して、かかった費用は自腹を切る
(2)「なんとか作り込んで番組にしないと」と収益確保にひた走る

中小企業を担う経営者の身になって考えると、上記の判断でモラルハザードに打ち勝つには相当な精神修練が必要だ。 
で、仮に制作会社が(2)を選択した場合、その結果の番組映像(きっと制作会社が腕によりをかけた素晴らしいストーリーになっている)を購入した大手キー局がその「裏取り」をする事は多分ない、、気がする。



ちなみに今回のお話で筆者が興味を持っているのは、名門ホテルでもシンガポール上場会社でもカンボジアのイケてる日本人経営企業でもない。 その辺の事は、もうだいたい分かっているから(たぶんだけど)w。

興味を持っているのは、日本の格式ある大手マスメディアが、どうしてたいして難しくもない(気がする)最低限の「裏取り」もせず、事実の近くにいる人からみて「えっ?」と言わせる不思議なニュースを頻発してしまうのか、、の原因となる構造だ。


で、その原因となる構造は、きっと上記の1か2あたりだろう、、との愚考に行き着いて、まあ自己満足に浸って寝るわけであるこれから。


うーん、、冒頭の与太話を削ったはずなのに、短く刻めない。。。もっと軽い話にしてみよう次からは・・といつも思っているw。

なんか勢いで本稿をアップしてしまった事を後で後悔してしまいそうな気がするが、取り急ぎおやすみなさい。

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