2015/05/14

また来た連休の合間にぜひ・・:激化する和食店サバイバル in カンボジア

さてまたもや大型連休を満喫中の我らがカンボジア。

今回の連休は5月13日(水)〜5月15日(金)の祝日(だけで3連休)と、それに続く土日も含めた大型5連休。 
なお弊社は一般的なカンボジア民間企業と同じく土曜日半ドンだが、この半ドンを有給休暇で休む従業員を当然ながら止める事はできない。 被雇用者に分厚く手厚いカンボジア労働法に定められた正当な権利の行使機会である。

連休のお題目は「シハモニ国王誕生日祭」。 カンボジアの王様の御誕生日を祝う祝日である。 実際の御誕生日は本日5月14日だそうなのだが、何故その前後もお休みなのかは定かではない(筆者が知らないだけでカンボジア国民は皆知っている一般常識かも知れない)。

ちなみに現国王シハモニの父君にあたるのは「殿下」の名称で親しまれカンボジア国民からは「独立の父」と称されたシアヌーク前国王。 カンボジアはよく知らずとも「シアヌーク殿下」という響きが耳に残っておられる諸兄もおられるかもしれない。

この偉大なる前国王の誕生日(10月31日)も2011年までは祝日だった。 
そして2011年10月15日、偉大なる前国王が崩御されると、お亡くなりになった前国王の誕生日(10月31日)が平日化し、その代わり(?)に命日にあたる10月15日が新たに「シアヌーク前国王記念日」として祝日となった。 

ちなみに日本では昭和天皇(1989年1月7日 崩御)の誕生日である4月29日は、崩御前の「天皇誕生日」という名称から「みどりの日」と変更されつつ、引き続き祝日となっている。 
国家の象徴が崩御された際、誕生日をそのまま祝日とするか、誕生日→命日を祝日とするか、まあ日本は前者でカンボジアは後者ということになるが、祝日を純減させないというスタンスは共通である。
更にちなみに今の日本の天皇誕生日は12月23日(祝日)。 クリスマス・イブ・イブ(イブの更に前日、筆者造語)にあたるこの日、カンボジア的に3連休化(できれば前後でなく後2日で)したらすごい事に・・と妄想は膨らむが、決して実現はしないだろう。

で、カンボジアの話に戻ると、この誕生日→命日への祝日移行の勢い余ってポンと出てきたオマケのように、10月23日が「パリ和平協定締結記念日」として唐突に祝日として新設された。
偉大なる前国王が崩御されて、祝日が1つ減って2つ増えた。 まさかの純増である。

現国王が仮にお亡くなりになり次の国王が即位される時には、果たしていくつ祝日が増えるか想像がつかない (なお10月29日は現国王の即位記念日で既にお休みです)。 

誕生日、命日、即位、+α(オマケでポン)、、、新世代国王が生まれるたびに幾何級数的に増殖するかも知れない数々の記念日という名の祝日。
さすがは世界一祝日の多い国(おそらく)カンボジア、おそるべき祝日誕生の連鎖。 何かバイオホラーに出て来る遺伝子系の生命体のような強烈な自己増殖本能を感じざるをえない。 

シハモニ国王におかれましては、何卒くれぐれも健やかかつ長期的に現国王として君臨頂き、世界一の祝日数を楽しむカンボジア国民と、彼等を年間通じて(祝日も含め)雇用する外資系民間企業を暖かく見守っていて頂きたい。

・・3稿に渡って冒頭を祝日ネタで飾ってしまった本稿だが、世界一祝日が多いカンボジア発のブログならでは、ということでご容赦頂きたい。 またカンボジア企業経営者にとってはそれほどの頭が痛い重要ファクターである事もお察し頂ければ幸いである。


さて相変わらず冒頭が長くなってしまったが、本稿では筆者が以下の素晴らしい雑誌に恐縮ながら駄文を寄稿させて頂いた事を、雑誌発行元N社長の度胸 寛大な御高配に敬意と感謝を込めて少しご紹介したい。




カンボジアに進出される企業・事業主を対象としたビジネスフリーマガジン「カンボジア・ビジネス・パートナーズ」。今回で2号目となる。

カンボジア現地において、法律・会計・IT・通信・物流・不動産、などなど各業界で実際に実務を担っている最前線の専門家・プロに、直近のカンボジア各業界事情について直接インタビューした情報がまとめられている。 

寄稿させて頂いた(そのバーターで弊社紹介も載せて頂いた)身であるので、客観的立場からの評価とはみなして頂けない事は重々承知してはいるが、我田引水と割り引いて聞いて頂いたとしても、ビジネス的にはかなり参考になるリアルタイム情報が満載である(と思う)。 

しかもフリーペーパー(タダ)である。 薄めのカンボジアビジネス情報本等をわいて出て来る前から駆逐してしまう(結果的にわき出てこれない)予防的価格破壊をこれ以上ない形で実現してしまったN社長、さすがです。

これからカンボジア事業進出を検討されている方にも、既に進出されている方にも、筆者の寄稿は度外視したとしても、連休の合間のお手隙な時間にでもぜひご一読をお勧めしたい。 JICA、JETROなどのカンボジア事業進出相談窓口にあたる場所や、コスタカフェやキリヤカフェなど一部カフェに置いてある、とのこと。

なお、本誌は完全なビジネス誌なので、お店情報やグルメ情報などの生活情報をお求めの方は、ぜひ他社様による有力生活情報フリーペーパーをご参照頂きたい(それらもかなり充実してます)。


祝日ネタとN社長の偉業紹介ですっかり長くなってしまったので、蛇足ながら筆者の寄稿駄文については以下をご参照頂きたい(有難くもご興味持って頂ける方がおれましたら・・)。


雑誌に掲載されている本文と(ほぼ)同じウェブサイト版である。 (ほぼ)と書いたのは、いくつか最終修正が反映されていない部分(かなり細かい部分)もあるようなので、一言一句同じではない、程度の意味であり、内容は同じである。


なぜ筆者が寄稿させて頂く事になったか、の経緯は、本誌創刊号の出版時(昨年中頃)に遡る。 ありがたくも本ブログを読んで頂いていたらしいN社長からご連絡頂き、要約すると以下のような感じで話が進んだ。

<創刊号>
N社長「ブログ読んでます、ブログみたいな感じでなんかぜひ書いてください。この前イオンモールできたんで、イオンのこと何か、3ページくらい。」
筆者「いいすよ」 
(→ 「イオンモールプノンペン開業、その示唆に富む舞台裏」)

<今回>
N社長「また何か書いてください。 フェイスブックで飲食系アップいろいろされてるんで、飲食系で何か。」
筆者「いいすよ」

※ なお上記要約はかなりはしょっており、N社長からは極めて丁重にご対応頂いた。N社長、ニュアンス違ってたらすみません。。<(_ _;)>


テーマ提案はN社長より頂いたうえで、内容は完全丸投げ 全面信頼ベースでお任せ頂いた。
内容については、文字数調整のための微修正(主にクド過ぎる部分の削除・・)を頂いたのみで 、ほぼ完全に筆者が書いたままであり、内容の不正確さ・稚拙さ等は全て筆者に責任があります。 改めて、N社長の度胸 寛大な御高配に感謝したい。


で、連休多過ぎなカンボジアを昨日脱出した筆者は、現在日本にて諸々業務中である。
で、やっぱ刺身かな今夜は♩


2015/05/06

「それでも安いTシャツ買いますか?」善意が導く悲惨な未来:カンボジア バングラ 縫製業

今日もまた祝日です、我らがカンボジア。

今日をお休みにする大義名分は「農耕祭(Royal Ploughing Day)」。 雨期に入り農耕スタートさせるタイミングということで、農業を営む各地で土に鍬を入れる儀式などが執り行なわれるらしい。

で、国中が注目(?)する農耕祭式典のハイライトは「国王の牛」を主役にしたセレモニー。 

選ばれし「国王の牛」の前にいくつか(確か7枚)のお皿を並べ、牛に選ばせる。 米が乗った皿を選んだら豊作(だったかな・・)、とか、何にせよ今年の農作物の出来を占う重要な役割を国王の牛が担うらしい。 

なんでもテレビで生中継までされるとか。 長いクメール正月休みモードからようやく「そろそろ本気出す」モードになりかけている(はずの)国中の農家の空気を盛り上げるor盛り下げる、を一切の牛任せにする、ごまかしの効かないぶっつけ本番イベント。 お酒の皿を選んだらあまりよろしくない、というのは確かだったと記憶している。

このセレモニー、国王御自ら毎年地方に出向かれて式典に臨席されるらしく、今年はどうやらバッタンバンに御降臨されるよし。 で、当然バッタンバン市内の道路はほぼ封鎖される事になるそうだ。 移動経路考えないと。


ところで、筆者がフェイスブック(FB)を始めたのはもともと本ブログと同様、カンボジアのビジネス環境やら経済状況やら自身の事業についてやら、何かカタめなマジメ情報を発信していこう、という趣旨からであり、実際に始めたのは本ブログよりもかなり前からである。

そしてやはり本ブログ同様、趣旨・方針がズレてきて、今や食べ歩きグルメ情報inカンボジアor日本しか閲覧者の印象に残らないヤワラかい類の何かになってしまっている、というのが客観的な現状かと思われる。(ただまあ一応それなりにマジメな話をアップしたりもしていますw)

で、そのFBでつながっている某友達が「いいね!」を押したが故に筆者のFBタイムラインにも現れた、筆者的には見ず知らずの方のとあるFB投稿がふと目に止まった。

ちなみにFBで友達が「いいね!」を押した非友達の投稿が自分のタイムラインに出て来る法則(というかアルゴリズム?)はどういう規則に基づいているのか。。。全部が出て来ているわけではないようだし、そのセレクションの法則(というかアルゴリズム?)が常々少し気になってはいる。(ご存知の方いらっしゃったら教えてください<(_ _)>)  

それはさておき、そのとあるFB投稿とは、以下の記事をアップされて状況を憂いておられる類のものだった。

「それでもあなたは激安Tシャツを買いますか?ドイツで行われた自動販売機を使った社会実験」 

ざっくり要約すると;
ーーーー
ドイツのベルリンの広場に道行く人がつい買ってしまいたくなるほどの激安価格Tシャツが買える自販機を設置。 
お金を入れてボタンを押すと、お目当てのTシャツが出て来る前に、自販機に付いてるモニターにそのTシャツを作っている新興国(バングラデシュ)の過酷な労働環境や労働者の労働時間・時給情報が映像で流される。
で、その映像の後に「それでもあなたはTシャツ買いますか? または寄付しますか?」の選択肢が提示され、多くの人々が「寄付」を選んだ。
ーーーー
・・・というような内容である。


2013年4月にバングラデシュの首都ダッカ近郊で起きたビル崩落事故を風化させないための国際的キャンペーン、という位置づけで行われたらしいこの社会実験。 

崩落したビルは本来5階建てのところ8階まで無理な増築を施され、ビル内では多くの縫製工場労働者が過酷な労働を強いられており、彼等の多くが犠牲者となった、らしい。

縫製業とは全く縁のない筆者であるが、カンボジアはバングラデシュと並び称されるくらい縫製業が盛んな国であり、遠い彼方の話には感じられない内容ではあるし、またビル崩落事故で犠牲となった多くの方々には謹んで哀悼の意を表させて頂きたい。


だが、この社会実験に関してだけ言えば、これが事実として行われた実験だとすれば、そもそもの実験趣旨にかなりの違和感、と共にある種の危険性を感じてしまう。

実験の主催者が明確に意図しているかしていないかはともかく、この社会実験は極めて分かりやすい以下のメッセージを発信するはずだ。

①安いTシャツを作るため縫製業者が過酷な労働を強いている 
→ ②その過酷な労働環境に起因して大事故が起こり多くの犠牲者が出た
→ ③この悲惨な事故および労働者の苦しみの原因は縫製業者の所業にある
→ ④そんな縫製業者が売るTシャツを買う(=縫製業者に利益を提供し労働者酷使を継続させる)べきではない


この端的なメッセージの拡散がうながす未来のシナリオは、
「こうして新興国で労働者を酷使する縫製業者が売るTシャツ(や他の商品)を誰も買わなくなり、商品が売れなくなった縫製業者は滅び、労働者は劣悪な環境から解放されました、めでたしめでたし」
というハッピーエンド、かと思われる。

が、これは本当にハッピーエンドだろうか。


私見ではあるが、ここでよく考えなければいけないことは、上記メッセージ①の始点であると思う。 言い換えると、バングラデシュでもカンボジアでも、縫製工場で働く労働者達が何故そこで働く事になったか、の理由である。

国家権力による強制や誘拐・拉致等の暴力的非合法手段によって収容・監禁されて働かされていたとすれば、上記メッセージに非の打ち所はない。

が、多くの場合、労働者達は自らの意思決定でその縫製工場を自ら働く職場として選んでいるはずだ。また多くの場合、退職も基本的には自由意志で行えるはずである。 嫌になったら給料もらった翌日から来なければいいだけの話であり、そんな話はおそらく現地では日常茶飯事であるはずだ(カンボジアでもそうだしw)。

バングラデシュの現地事情はよく知らないが、カンボジアに限って言うと現地縫製業関係者からの人集めや引き止めの苦労話を伺う限り、そこに強制収容的な匂いはかけらもない。

バングラデシュでもカンボジア同様、基本的には民主国家的な労働者募集・雇用が実施されているという前提で、そこに憂うべき事態があるとすれば、それはバングラデシュの多くの労働者にとって「過酷な縫製業以外に同等の賃金を稼げる選択肢がない(か少ない)」事だ。

労働者を雇う側の縫製業者も、当然他の労働需要(業者的には労働者獲得競争環境)を睨みながら、労働者を募集・採用できる最低限の労働条件(=自らの利益を最大化する条件)を提示しているはずで、それが劣悪な労働環境及び低賃金のもとで成立している(労使がとりあえず合意している)という事態が現状、ということになる。

その現状のおいて、慈愛にあふれた傍観者が憂い憎むべきは「劣悪な労働環境を提供する縫製業者」ではなくて「縫製業者が提供する劣悪な労働環境を労働者が選ばざるを得ない(他に選択肢がない)現状そのもの」であるべきだ(と思う)。

で、その現状を心から改善してあげたいなら「(いま労働者の目の前にある数少ない選択肢である)縫製業を叩き潰すべき(シナリオA)」ではなく「縫製業以外のより良い選択肢を用意してあげるべき(シナリオB)」であるはずだ。

各々のシナリオの行き着く先がだいたい以下のようになる事は、すでに理論的にも実践的にも立証・実証されている(、、と思う、確かw)。

(シナリオA)
劣悪な労働環境を提供する縫製業を絶滅させる → 縫製業の職を失った多くの労働者が路頭に迷う(縫製業と同じレベルの就業機会が他にないから) → 今まで選ばずに済んだ更に劣悪な環境下(縫製工場の方がマシだった世界)で労働せざるを得ない

(シナリオB)
縫製業以外のより良い選択肢を用意してあげる → 労働者の多くがその選択肢に飛びつき、縫製業に労働者が来なくなる → 縫製業も労働者を集めるために労働環境を改善せざるをえない(それができない業者は撤退) → 結果的に労働環境は改善する


これ(シナリオA)と似たような話がつい最近(と言ってももう10年以上前か・・)先進国日本でもあった。

日本では今も昔も多くのヒト(個人・法人含む)がお金を借りたいと願ってやまないが、お金を貸す側は今も昔も彼等を以下のように分類する。

分類1. しっかりお金を返せそうなヒト
分類2. お金を返せそうかどうか微妙なヒト
分類3. 普通の手段ではお金を返せそうにないヒト

で、以前の日本には上記の分類に応じて、各々の層にお金を貸してくれる側がいた。
分類1 ← 銀行・信金が低い金利でお金を貸す
分類2 ← 合法な貸金業者が高い法定金利でお金を貸す
分類3 ← 非合法な貸金業者がより高い金利でお金を貸す

そして当時の日本国の政治家が政治的に行き着いた発想ステップと課題提起は以下の通りであった。

特に問題なく何もしてあげなくてよいのは分類1。 
問題ではあるが、困ったとしても自業自得なのでとりあえず無視していいのは分類3。
問題なのは分類2。 高利に苦しむ分類2のヒトを救ってあげなければならない。

そして、日本国が選択した解決策は、分類2のヒトにとって当時お金を借りられる唯一の選択肢だった合法貸金業者達を「分類2のヒトを苦しめる極悪非道な高利貸し」と決めつけ、彼等をせん滅する事だった。

その後、引き続きお金を借りたい(が今まで貸してくれていた合法貸金業者が絶滅してしまった)分類2のヒトはどうしたか(どうせざるを得なかったか)。

当然、もともと分類1にしか貸さない銀行・信金は引き続き相手をしてくれない(日本国からの要請も強制もなかった)。 
結果、分類2のレベルで行き場を失った彼等は、その下層である分類3の世界に流れ落ち、その世界で更なる苦汁をなめる事となり、非合法貸金業者の懐は更に潤う事になった。


今より良い代替選択肢を用意しないまま、今ある「良くない選択肢」を消去してしまう、という手段は、その「良くない選択肢」が自由競争の結果存続している環境下では、確実に今より悪い状況を導く(更に良くない選択肢に事態を収束させる)事になる。

既に世界中でいろんな形で何度も繰り返されていて、歴史が証明している法則と言ってもいいくらいの話だと思うのだが、おそらくこれからも姿形や事情を変えて、先進国でも後進国でも引き続き繰り返される類の話なんだと思われる。

願わくば、我らがカンボジアは同じ轍を踏まずに歩んで行って欲しいと思う。
そしてカンボジアを拠点とする弊社としては微力かつ末端ながら、カンボジア国民の目の前に今ある選択肢を座してただ否定・非難する事なく、カンボジア国民により良い選択肢を提示していける存在になっていければ、、と僭越ながら思ってみたりする(いや、たまにですがw)。


カンボジア国道5号線沿いの縫製工場近く、退勤時間あたり。 みなさん楽しそうに談笑しながらトラックにハコ乗りしておりました。 今日も一日お疲れ様♩

最後に蛇足ではあるが、このドイツで行われた社会実験で、激安Tシャツを買おうとした被験者達が結果的に寄付したお金が、幾ばくかでも実際にバングラデシュの窮状を支援する目的に使われる事を願ってやまない。

この実験ため自販機や映像を作った方々、そもそも実験を企画した方々、その他諸々の方々、のお給金や経費等にまず充てられてしまうのはヤムナシとしても。



・・・結局また長くなってすみません、、最後までお付き合い頂いて感謝です。
<(_ _;)>

2015/05/02

カンボジア 祝日:改めて数えてみたら。。

2015年もあっという間に5月に突入。 来月末にはもう年の半分が経過する事になる、という事実に戦々恐々とする今日この頃である。

で、5月早々カンボジアは(従業員的に)絶賛3連休を満喫中だ。

5月1日は「労働(者)の日」(Labour Day)、いわゆるメイデイで、世界各地で労働者が連帯的に権利要求をする祭典の日。 カンボジアを含む世界的に多くの国ではこの日を祝日に定めている。

ちなみに祝日にしていない代表的な国としては、OECD加盟国では日本を始めイギリス、オランダ、スイス、デンマーク、トルコ、韓国あたり。 ASEANでもインドネシアとブルネイは祝日にしていない。

日本でも祝日化の動きが昔から微々としてあるが、この日まで休みにしたらゴールデンウィーク休み過ぎだろ、とか、11月23日の勤労感謝の日の立場はどうなる、とか、諸々細かい異論反論を統一・収束できないまま、大きな議論に至らないまま今に至っている(はず)。

で、5月2日(土)は「Viska Bocheaの日」という何か仏教関係の祝日で、5月3日は日曜日、と見事な3連休の出来上がりだ。

ちなみにカンボジアでは、土曜日が休日の機関(お役所、一部の銀行)や会社は「土曜の祝日を月曜日に振り替えよ」というお休み大盤振る舞いなルールとなっている。 よって公官庁や一部銀行にお勤めの方々には目下4連休の2日目である。

なお、同じ大手商業銀行の本支店でも、土曜日は午前中だけ開けてる店舗と閉じてる店舗があり、それぞれの店舗で土曜祝日の月曜振替がされるのかどうか、どうやらルールが統一されていないらしい、という話もある。 
連休明けの月曜に銀行が開いてるか開いてないか、同じ銀行なのに店舗によって異なるかもしれない、、という、何事も一筋縄ではいかない我らがカンボジア。

とまあ、いろいろな面で天国的なゆるさに事欠かない我らがカンボジアは、お察しのとおり祝日天国でもあるわけだが、いったい何日祝日があるのか、改めて数えて見てもよさそうだ、、とふと思い立った。 
カウント素材として、しっかり者の弊社管理部リーダーが喜々として年始に作成し「これらの日は休みですよ、いいですね?」と再三念押ししてきた「2015年カンボジア祝日まとめ」を使わせて頂きたい、、ということで以下お披露目;





ご丁寧に振替休日となる日も( )で添えてある。 
カウントしてみるとその数27日。 

1年間はだいたい52週間で考えるのが通常(のはず)で、1週間の営業日数を5.5日(カンボジア民間企業には土曜日は半ドンという所が多い、、はず)と考えると、

52週間 X 5.5日/週 = 286日

が1年間の営業日の数となる。

286日中、27日が祝日。 
約9.4%、つまり年間営業日全体の約1割くらいが非営業日、あるいは人件費に倍のコストがかかる日、ということだ。
(カンボジア労働法では日曜・祝日の休日出勤は日当を2倍出す事を企業に要求している)。

ちなみに日本の祝日の数は15日で世界的にも結構多い方だと言われているらしい。カンボジアお隣の国ベトナムには10日しかないようだ。
(各々筆者のカウント。 間違っていたらごめんなさい)。 

更に気になって「祝日 世界 ランキング」でググってみたが、なにやら「祝日数18日のインドとコロンビアが世界一」的な記事が散見される(本稿執筆しているちょうど今現在)。 
カンボジアの祝日数のまさかの隠れ断トツ感。。やはり世界一祝日が多い国なんだろうか。(もっと本気で調べてくれる方いらっしゃれば、ぜひ教えてください <(_ _)>)


まあ、今更このカンボジア祝日の多さを経営者的に憂うつもりはないが、今後多くの従業員を雇用する想定で進出される方々には、僭越ながら改めてご留意される事をうながさせて頂きたい。

人件費や諸々コストの安さを考えて、隣国ベトナムあたりと比較衡量しながら事業進出をご検討される方々が多いと思うが、この「祝日コスト」を考慮に入れるとカンボジアはかなり劣勢に立たされる気がする。

カンボジア 27/286 = 全営業日のうち約9.4%が非営業日(か給料2倍)
ベトナム  10/286 = 全営業日のうち約3.4%が非営業日(か給料?倍?)

ベトナムには2月に大きな祝日(ベトナムの正月「テト」)があり、実際規定された祝日期間(確か5日間)の前後に横たわる「もう/まだ仕事しません期間」も含め、実質的に丸2週間は動かない、と言われるが、同様な事象はカンボジアの盆や正月でも発生する。 
カンボジアには大型連休が年に3つ(クメール正月、クメールお盆、水祭り)もある分、その実質動かない期間の発生機会も祝日数の差と同様にベトナムの3倍という事になる。

実質的に仕事しない期間(大型連休前後の数日間)、つまり「隠れ非営業日」まで控除して考えると、カンボジアの労働者達に働いてもらえる日数って1年間に一体どれくらいなのか。。

・・なんとなく怖くなってきたので筆者的にはここで考察を打ち止めにする。
賢明なる日系製造業諸兄におかれましては、すべからくこの恐怖を乗り越えてカンボジアに進出決定されているわけで、そのご英断には本当に頭が下がりっぱなしの筆者である。

・・とはいえまあ今日は連休中日、頭を下げつつリバーサイドにビールでも飲みに行こうかなヽ( ´ー`)丿

2015/04/20

カンボジア農業:農業の危機、役所も現場も空洞化

4月1日の投稿からまたすっかり間が空いてしまった。 

先週は4月14日〜16日がクメール正月(カンボジアの正月)にあたり、正月前(つまり前回ブログ投稿後)から現場業務やら他誌原稿やらでかなりドタバタしていて、正月期間は日本出張でドタバタしていて、、というのがその間が空いてしまった 理由 言い訳である。

カンボジアだけではなくタイおよびその周辺国の正月がなぜ4月中旬なのか。
元々はこの辺りの仏教的な旧暦が、太陽の動きが新しい周期に入るタイミング(牡羊座に入るとか入らないとか・・)であるこの時期を新年に設定していた、、的な話が起源とのことらしい。(かなり不正確なのであてにしないでください・・。)

とはいえ今はそんな天文学的な話は誰も気にしておらず、ちょうど乾期の農作業の仕込み(耕耘、種蒔きなど)が3月で終わり、あとは4月後半から降り始める雨を待つだけのヒマな時期&しかも1年で一番暑い時期、というどうせ何もする事がない&暑すぎて何もできない時期だから、いっそのことお休みにしてしまいましょう、という極めて実務的な色彩の強い要請から設定された正月期間である、というのが一般認識らしい。(これもやや不正確かも、すみません。)

上記趣旨に鑑み、この時期はタイでは暑気払い&雨乞い儀式を兼ねてお互い迷惑を顧みず水を掛け合いまくるソンクラーン(正式にはタイの旧正月の意味だが「水掛祭り」と解される事も)期間にあたる。 

我らがカンボジアでも昔はタイと同じように水を掛け合う期間だったそうだが、水かけられたバイクが事故ったとか2階から氷の塊を投げまくった輩がいたとか、いろいろあって今は一応(法律かフンセン首相口頭命令で)禁止されているらしい。(これも裏取りしてません、、間違ってたらすみません。)


で、まあ本来は4月17日(今年は金曜日)が正月明けであるわけだが、正月明けがいきなり華金という今年の暦で東南アジアが即時起動するわけもなく、実質的には本日4月20日(月)が新年始動の初日ということになる。 

カンボジア全国平均的にはかなり低血圧な朝的なスロースタートとなると思われるが、バッタンバンあたりの弊社ガツン系部隊は顧客も追いつけないくらいのトップギアでいきなり走り始めている(と信じる)。


さて、カンボジア新年最初の本稿としてはせっかくなので弊社本業であるカンボジア農業ネタからスタートしたいと思う。


弊社農業拠点バッタンバンでの新米テストファームにて


現地報道(プノンペンポスト紙)で正月期間に興味深い農業関連記事が二つ出ていた。

1つ目は、カンボジア農林水産省(Ministry of Agriculture, Forestries and Fisheries)が農業普及政策(Agricultural Extension Policy)として、農民への新技術や情報を積極的に提供し農業セクターを一気に改善・拡大するさせる、と大々的(?)に打ち出した、という内容。

担当省庁のDirectorが「2ヶ月で仕上げる」と豪語した5つの具体的施策、の内容を報道で見る限り、これがとてもイタい内容となっている(筆者私見)。

以下、その具体的施策5か条;
・農業普及フレームワークの強化
・担当職員、エージェントの能力強化
・農家が購入可能な実践的農業技術の導入
・情報および伝達手法の改善
・情報配信システムの改善

具体的に何をやるのか、中身が全く見えて来ない。 耳ざわり重視の極めて薄口な経営コンサル初期提案書の目次を彷彿とさせるこの5大施策。
 
筆者が7年前まで7年間お世話になった某戦略コンサル会社でこのようなお題目を諸先輩前にチラッとでも出そうものなら、その場でボロボロになるまで”焼かれる”(会議で諸先輩方から成果物・その作成過程・かけた時間・努力の完全否定ひいては全人格否定・精神崩壊にいたるまで論理的に完膚なきまで口頭フルボッコされる、を意味するコンサル用語)事は間違いなく、あれから7年以上経った今でもまだその悪寒を感じてしまう自分を再発見させれてくれた、ほろ苦い報道内容であった。

そんな薄口系な施策が列挙されるなか、唯一「具体的」だったのが、その担当省庁Directorいわくの「農業普及専門家が少なくてもあと2,000人は必要である」との言。

具体的なアウトプット(≒結果責任)が全く見えない耳ざわりの良い「空洞なお題目」に、2,000人の役人が新規採用・投入されるかもしれない、、、というお役所にとってとても明るいの話。


2つ目は、カンボジア農業従事者の人数が堅調に減少していて、その多くが都会への出稼ぎを本業化させ始めている、という話。 
「農業の国カンボジア」は、いま深刻な「農業空洞化」に直面している、、というか、けっこう以前から直面しはじめて久しい。

労働人口のうち農業従事者が占める比率が、2009年には57.6%、2010年には54.8%、2013年には48.7%まで下落しているらしい。
しかも、民間調査会社によると、上記の国の発表よりも実情は更に悪化しており、農業からの更なる労働人口流出が続いているという。

当然、上記の薄口5か条を高らかに宣言した同省の管轄範囲にある憂慮すべき問題であり、ライスポリシー(そういえば今年が期限)を最重要国策の1つとして掲げるフンセン首相からも「農林水産省、何とかせよ」と直々のお達しが発せられている模様。

どうやらその際のフンセン首相のお言葉の中に「旧態依然の労働集約型の農業から、現代的な新技術を用いた農業に切り替えてコスト削減をはかれ」的な内容が含まれていたようで、それが前述の「薄口系の記事」につながっているようだ。 「2ヶ月でなんとかしろ」などとも言われた・・・のかもしれない(報道記事にはない)


テストファームで作業中の弊社スタッフ達


苦しくも同時期にリリースされた2つの記事だが、お役所いわくの「具体的施策」では憂慮すべき「農業空洞化」への歯止め効果は薄めに終わりそうな気もする。

いくら2,000人の農業専門家がお役所から派遣されてきて「新技術や情報」を「伝達」したとしても、実際に農業が儲かるビジネスにならない限り(というか「儲かりそうだ」と農家自身が信じられない限り)都会に稼ぎに出る元農家の増加を食い止められるわけがない。


微力ながら、この辺りのお話で少しでもお役に立てればと密かに思っている零細企業な弊社である。  さて今年3度目の新年、引き続きがんばります。


農業従事する事でリッチになれる若者を増やしていけるかがポイント(私見)




2015/04/01

幻の太陽 on エイプリルフール in カンボジア

ちょっと前に2015年を迎えたばかりと思っていたら、あっと言う間に4月1日を迎えた本日。

皆が無邪気で分かりやすい(たまに分かりづらい)ウソをSNS上で大量生産・発信するのが毎年恒例行事になって久しい本日ではあるが、筆者個人的には4月1日に改まってウソをついた事が(記憶の限り)今まで一度もないので、せっかくだから生涯それで通そうと思っている。 

それよりも日本で長いこと法人相手の商いを続けてきたせいか4月1日と言えば会計的な新年度というイメージの方が強く、会計年度末の日経平均はいくらだっただろう(会計的に株式評価損益がどんな感じだろう)みたいな事の方がいまだに気になってしまったりする。

で、今年の4月1日はカンボジアの片田舎バッタンバンで迎えさせて頂いたが、朝オフィスに行ってみると何やらスタッフ達がざわざわ騒いでいる。

何かと訪ねてみると目をキラキラさせながら「社長、太陽が3つ上ってます!」などとカワイイ戯言をほざく。 

とうとうこんな新興国の片田舎にもエイプリルフールが浸透してきたか、、にしても30台メンズがほざくウソにしてはレベルが保育園児水準なのはやはり国家レベルの文化成熟度の悲しい現状がなせる業か、それっぽくいつもiPad触ってるフリしてても所詮は・・などと思いつつ、まあとはいえ大人気ある対応をしてあげないとモチベーション的にも云々などと考えつつ、フリのつもりで外出て空を眺めてみたらなんと (゚o゚;)


2015年4月1日朝、バッタンバンにて撮影 by 筆者 with iPhone6(小さい方)



英語ではサンドック(SunDog)現象、日本語では幻日(げんじつ)というらしい。 
月でも同様の現象が起こる事もあり、日本語では幻月(げんげつ)。 多くのハリウッド映画と違って邦題の方がセンスが光る不思議な現象だ。

上記リンクを張らせて頂いたウィキペディアのコピペによると、この現象は・・;

の中に六角板状の氷晶があり、が弱い場合、これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のため面に対してほぼ水平に浮かぶ。この氷晶の1つの側面から太陽光が入射し、1つ側面を挟んだ別の側面から出る場合、この2つの面は60度の角を成しているため、氷晶は頂角60度のプリズムとしてはたらく。

この氷晶によって屈折された太陽光は、太陽から約22度離れた位置からやってくるように見えるものが最も強くなる。このようにして見えるのが幻日である。





さっぱり意味が分からないが、まあ識者にはよく知られた自然現象のようである。

ニセモノの両名はホンモノの22度ワキに控えているべき事が決まっているらしい事だけが分かる上記の図をご紹介いただいたサイトに列挙された美しい写真を眺める限り、どうも寒い国でよく目撃される現象のように読める。 


筆者には解析不能な上記の文章を何度か読み返す限り「氷晶」という冷たそうなネーミングの物体(?)が主犯格で織り成すイリュージョンであるっぽいし、まあ寒い国の寒い時期の寒い空で散見される大気現象みたいなものなんではないか、、という気がする。

そうだとすると、そうでなくても年間通じて「氷晶」というようなクールな奴とは最も縁遠そうな南国カンボジアの空で、しかも年間通じて最も暑い時期に属する今日みたいな日に、水戸黄門を真の太陽と仰ぐ助さん角さん的な立ち位置を崩さないこの幻の太陽達に出会えるなんて、もしかしてものすごく貴重な体験だったのではないか?

・・・と思って、ついでに先月2回しかアップしなかった本稿を思い出し、今月初回のアップとさせて頂きました。

面白い現象を拝見いたしました、以上です。 先月からやや頭が疲れ気味でクドい事考えられずにいますここしばらく。

2015/03/26

「アジア経営者ビジネスサミット2015」で感じた「風」のお話

前回ブログ更新して気がついたら15日近く経過している。

今月は2稿のみのアップとなりそうな本ブログ。 先に仕上げるべき某原稿がなかなか上がらず、ようやく今日初稿提出できたから、、というのが主たる言い訳である。

ようやくさて何か書こうかと思える状況になって、改めて今月を振り返ってみると(なお今月まだ終わってないし、重要事項がてんこ盛りで残っているが)、いろいろあったがブロクで書くのに適さない事が極めて多く、、、書けるとすれば今月14日に開催された「アジア経営者ビジネスサミット2015」のてん末くらいか。

サミットの趣旨や概要など詳細(に興味がおありの方)は上記のリンク先をご参照願いたい。

基調講演、各種対談や国別セッションに参加できるスタンダードチケットが15,000円、加えてパーティに参加できるプレミアチケットが25,000円、という極めてハイエンドなイベントで、しかも何かと忙しい年度末3月半ばの平日火曜日の開催にもかかわらず、2,000人近い人数を集客できるのだから、さすが大したものである。

なお上記来場人数にはアジア11カ国からの来賓・講師含む92名もカウントされており、有難い事に筆者もその92名のうちの1名fromカンボジアであった。

来賓扱い頂ける器にはまだまだ遠い筆者的には、このハイエンドなお祭りの末席に加えて頂くにあたり、チケット購入免除の代わりに一汗かかないわけにはいかず、国別講演カンボジア・セッションの司会兼講演を担当させて頂いた(身に余る光栄に存じております)。

大物系諸先輩方による有難い基調講演(午前の部)は、限られた東京出張の時間をフル活用して業務に充てざるを得ない零細企業の悲しさで、残念ながら出席&拝聴かなわず、自分が汗かく担当セッション(午後の部)と、ありがたい事に講師に参加権が割り当てられているレセプションパーティ(夜の部)に参加させて頂いた。


カンボジア・セッションの司会兼先鋒講演、という事でこんなエラそうなタイトルでお話させて頂いてしまった筆者。カンボジア在住諸先輩方からは「片腹痛いわ」と失笑を買ってしまうであろう程度の小話である。

午後の部のカンボジア・セッションでは、講演から質疑応答形式のパネルディスカッション司会まで担当させて頂いたが、来席頂いた方々からはかなり具体的かつ実務的な質問が相次いだ。 


パネルディスカッションに参席頂いた株式会社デリスの井土社長に撮って頂いた筆者講演模様。ありがとうございます。 ネット記事で使われた写真(後述)よりこっちの方が筆者的には断然・・。

卒直な所感として、「いつかアジア進出したい」と考えている方々よりは、「すでにアジア進出している、もしくはすでに具体的に動き出している」参席者の方々が多かったように思う。 


同時刻に同時進行で他有望アジア各国のセッションが開催される中、カンボジアを選んで頂いたありがたい来場者皆様。 おかげさまでセッション会場はほぼ満席。


ただ、講演やパネルディスカッションを通じて何となく感じた事は、まあ当たり前の事ではあるが、やはりどの日本企業も「これから風が吹きそうなASEANにそろそろ乗り出してみないと、なにかチャンスを見逃すのではないか」というトーンである事。

2年前に行われた当サミット第1回(今回は第2回目)の時は、まだまだ様子見もしくは事前情報収集の段階の参席者が多かったように感じられた(ちなみに前回もカンボジアセッションで講演させて頂きました、感謝)。

今回は具体的な質疑応答が多かったが(とはいえ一部の参席者からだが)、それはASEANに吹く「風」が諸報道や既存進出企業からの情報でよりリアルに感じられ始めたから、だと思われる。


夜の部、レセプションパーティ。ちなみに会場は東京プリンスパークタワー。2,000人規模の集客だけに、やはり人数は圧巻。

新しい市場や業界が創出され、そこに多くの市場・業界参加者が生まれ、やがて大きな商流が産み出される。 
その胎動に関与する人々は、その市場や業界を創出する人(風を起す人)と、その創出を事前に察知して先回りする人(風を読む人)と、創出された市場・業界に殺到する人(風を追う人)、の3タイプに分かれる。 
あくまで筆者のおぼろげに抱いているイメージによる分類にすぎないが。


主催者であるHIS澤田会長のご挨拶@パーティ。長崎ハウステンボス立て直しやモンゴル銀行業など数々の武勇伝をお持ちで、サミット集客規模の大きさからもその影響力は伺い知れる所。


例えばこのサミットの主催者や看板基調講演に立たれる方々は、筆者分類的には「風を起す人」達だ。 他にも例えばスティーブ・ジョブス氏や孫正義氏などは、誰にでもそれと分かる「風を起す側」の偉人達である。


この手の催しには必須とも言える樽酒鏡開き。 この後振る舞われたこの樽酒が意外な程に美味しかったのがかなり印象に残った記憶の1つ。


一方、このサミットの国別セッション講演者になるようなアジア各国の経営者達(の多く)は、おそらくは「風を読む人」達である。 筆者もカンボジアで起業してもう6年が経過しているが、なんらかの「風の予感」を感じて自分自身をその予感に張っているわけだ。


高市早苗総務大臣のスピーチ@パーティ。 
さすがの大臣スピーチの後はサミット主催幹部が最敬礼なご挨拶

そして、今回のような催しにハイエンドな参加料を払ってでも来場される方々は、その動きがかなり早い方とは言え、やはり「風を追う人」達なんだと思われる。

さすがのパーティお食事メニュー(1)
さすがのパーティお食事メニュー(2)


当然、是非を問うような話では全くないが、今回のような催しに参加すると、筆者が何となく漠然と抱いているこの「風」分類について、実際の参加人数からリアルな分布比率を感じてしまい、何とも言えない気持ちにさせられる。

看板基調講演(2、3名)、アジア各国来賓・講演者(92名)、全体参加者(約2,000名)。まあ多分そういう比率である。

久しぶりに何とも言えない気分だったせいか、普段あまりならないミーハーモードになってみたりもしてみたり。
株式会社ニトリホールディングス似鳥代表取締役社長と筆者@ミーハーモード。 撮影の際のかけ声は当然「ニトリのニッ♩」


Klab株式会社真田代表取締役CEOと筆者@ミーハーモード。 撮影の際のかけ声はここでも当然「ニトリのニッ♩」

筆者がなんとかく抱いているこのビジネスパーソンの「風」分類。 時と場合と気分によっては「波」分類になるときもある。
筆者はサーフィンなど全くできない身であるが、イメージだけで言うと「波が来る」と感じて先行パドリングし凪の沖でじっと波を待っている感じ。 アセアン新興国に身を置き動き回って疲れ果てた夜などに、たまにふと感じる心境である。


自分が何となく感じている「風の予感」が具体的に何なのか、そして果たして少しでもその「風を起せる」側に立つ事ができるのか。 
目の前の日常業務があまりに目まぐるし過ぎる、、という事は何の言い訳にもならないので、たまにその「風の予感」を見つめ直してみないといけないな、、と感じる今日この頃。


・・・たまにはこういうとりとめのない話を備忘録的に書いておくのも悪くない、、気がしないでもない。 たまに読み返す事を思い出せれば、ではあるが。


と、最後にまた筆者個人的記念となる話の備忘録だが、この「アジア経営者ビジネスサミット2015」でなぜかカンボジア・セッションだけ(たぶん)、その内容がYahoo!ニュースのヘッドラインに掲載された。 

もう二度とない思い出になるかもしれないので本稿にリンクを張っておこうと思う。
風を起せる側に立てたら、また出る機会もある・・かもしれないw

主催関係者・来賓・講師の全体写真。かけ声は当然「ニトリのニッ♩」。筆者も一応混ざっています。


2015/03/12

北の国からinカンボジア2015 : 北朝鮮レストラン in カンボジア

2月26日の前回ブログからけっこう時間が経ってしまった今日は3月12日。 

今年の本ブログは短く刻んで発信していく方針、と高らかに掲げた(筆者の心の中で)わりに、刻むどころか音信不通になってしまった丸2週間。

何がそんなに忙しかったのか、、、久しぶりに予定表を振り返ってみると、確かにいろいろあった。
天王山超えが3つくらいあった感じ。 まあ、すべてなんとか首の皮1枚つながって いい形で登頂&下山できたのでよしとする。 ちなみに明後日あたりからまた天王山の大群が峰を連ねて押し寄せてきているのが見えるような気がするが、とりあえず焦点をぼやかして見えていない事とする。

とはいえ、今までも筆者レベルの零細企業経営者にはエベレスト級に見えるプチ天王山がほぼ毎月のように波状攻撃をかけてきていた、、にも関わらず、身の周りに起こる些事をクドくブログにアップして自己満足にひたる事は続けていた。

が、この2週間ほどはぱったりそれが出来なかった。 

理由は明確で、これは関係者には口が裂けても言えないが、来週前半にあるちょっと大きなセミナーの講演プレゼンネタや、第一次締め切りが何故か同じタイミングにある某誌向けの特集記事の原稿が、ほぼ全く皆無に近い状況で手つかずだからだ。  

それらがほぼ全く皆無に近い状況で手つかずな状況にもかかわらず、誰からも求められていないブロクを書いてる暇があるのか、、と自問自答していたわけである。

とはいえ、自問自答を繰り返したとしても、プレゼンや記事が前に進むわけでもなく、むしろどうでもいいブログあたりを気楽に書いた後の方が、その勢いでどうでもよくないプレゼンや記事原稿も進むのではないか、、とふと思いなおし、久しぶりに思いつく事を身近なネタで書いてみることにした。


最近の身近なネタとしては、つい先日、懇意にさせて頂いているプノンペン老舗企業の経営陣の方々からお招きを受け、久しぶりに「平壌冷麺館」に行く機会があった。

「平壌冷麺館」とは、その店名が掲げる都市の名前が指し示すとおり、日本のお隣の社会主義独裁国である北朝鮮が経営する国営レストラン、通称「北レス」である。


「北レス」ネタとしては過去3回にわたって本稿でクドい話をご紹介した事があるが、今日はまったくそういうクドい話ではなく、ただひたすら感心した話。

この「平壌冷麺館」は在住者にもリピーターが多く観光客の評価も常時高い、プノンペンで訪れるべき随一のスポットと称する方々もおられるほどの大人気店である。
いまや(確か)プノンペンだけで5店舗ほどに増殖した「北レス」の中でも、その集客力は断トツの安定感をキープしている、はずだ。

1年以上前になる前回訪問時(もその前も)店内はほぼ満席だったし、先日行った際も、これだけ飲食店オプションが増殖したプノンペンにあって、8〜9割方の席が埋まっていたから、本当に大したものである。

で、19時くらいにお伺いして食事やお酒を楽しみつつ、20時からはメインイベントである北朝鮮美女集団による音楽・踊りのパフォーマンス。


・・で、感心したのは、これだけの人気を安定的に博していながら、偉大なるマンネリ的な基本はしっかり残しつつ、新たな取組みや世代交代などをしっかりと取り入れていることだ。


昔はいなかったバイオリン弾き、けっこうなレベル(たぶん)。


朝鮮の伝統的な楽器「カヤグム」の演奏。 弾き手は新世代。


新しい世代が先輩達の跡を引き継いでパフォーマンスを披露しながら、全体としても新しいスタイルをいろいろと取り入れている。



写真だと分かりづらいが、まさかのタップダンス by 北の踊り子達

写真だと分かりづらいが、まさかの韓流K-Pop by 北の踊り子達



当然、王道パフォーマンスはしっかりと残り、安定かつ高品質なワザを披露。

引き継げる新世代が果たしているのか、最強の円舞inプノンペン

引き継げる新世代が果たしているのか、最強のドラマーinプノンペン


で、一昔前までは究極のツンデレ対応だった北の美女達のおもてなしも、いまや御客様との交流重視スタイルへしっかりとシフトチェンジ。

こんなのあったっけ、ハピバ対応


こんなのあったっけ、パフォーマンス後の全体撮影 with スマイル



以前に比べ、全体的にサービスが柔和かつ近距離となった気がする。 以前は一定の距離感と節度を保っていた2次会カラオケ(レストラン2階)でも、ノリや距離感にかつてないキャピタライズ感を感じてしまうのは筆者が資本主義に毒されすぎているせいに違いない。

宴のあと、秘密の小部屋(?)でのカラオケ。 
日本人♂とノリノリでデュエットする北の美女が選んだ曲は松田聖子(蒼い珊瑚礁)。


4,000Kmも離れた異国で4、5年もキャピタリスト達を相手に接客サービスしていれば(任期は通常3年のはずだが、なぜか留任が多い当店)、汚れた俗世にある程度浸食される事は回避しようもないはずだ。

かつまあ、祖国の為にしっかりと外貨を稼いで送金しているわけだから、かの将軍様も日本帝国主義の末裔と日本歌謡曲をノリノリデュエットするくらいは軽くお目こぼしスルーして下さるに違いない。  


まあ、今日は単純に、やはり人気店は常に変化や挑戦を怠らないんだな、、、と素直に感心した話をまとめてみました。


そもそも「北レス」って何なの??、、と深堀りして覗き込みたいレアな方々には、お気に召すかどうかわからないが以下のクドい話もご参考まで。








・・・さて、プレゼンと記事原稿を、週末までになんとかします。