例年通り、年末年始感がほぼ皆無(日本対比)だったカンボジアでは、2015年平常モードでもうほぼ一週間が経過している。
日本側もすでにお正月モードからすっかり平常モードに切り替わっていることだろう。
昨年何か書き残したものがあったような気もするが、あくまで前向きというモットー通りあえて振り返らず、心機一転今年もいろいろと(但し今年は短く刻んで)書いて行こうと思っています。
そういえば本稿はカンボジアの”万”情報を発信する事を主たるテーマとするブログであったはずなので、新年最初(謹賀新年あいさつは除く)の投稿も一応カンボジア時事ネタから。
せっかく夢のプロジェクトの参加チケットをあげたのに、一向に動く気配が感じられない現地大手開発業者に対し、カンボジア政府がご立腹なようだ。
首相自ら笛吹けど諸般の事情で誰も踊れない「農業立国に向けたライスポリシー(おコメを輸出して外貨を稼ごう)」のお伽話の縁の下で、現実にピンで年間300万人以上の外国人を集客し国に外貨を貢がせ続ける最強の呼び込み営業「世界文化遺産アンコールワット」。
ワールドクラスの稼ぎ頭であるこの大きなお寺に続く第二の売れっ子に育て上げたい、とカンボジア政府が密かに(かつおおいに)期待を寄せるのは、カンボジアにありあまる森羅万象の天然素材を何も労を費やさない 手つかずのままでそのまま集金マシーン化 観光地化する「自然国立公園プロジェクト」。
とはいえ本当に”手つかずのまま”の大自然を直に提供しては、お客が道に迷われたり変なモノを踏んでケガをされたりと、極めて不都合な事が多発する事が予想されるため、カンボジア王国環境省(Ministry of Environmet)はいくつかの開発業者に対して「エコツーリズム」系の開発・事業権を与えた。
「優先的に夢のチケットを手配してあげたんだから、率先して大々的に開発に着手し且つおおいに喧伝して然るべき」とカンボジア政府が業を煮やしている(たぶん)矛先は、2008年に1,480ヘクタールのツーリズム関連プロジェクト開発を認可された「Evergreen Success and Asia Development」と、2009年に1,408ヘクタールのエコツーリズム開発を認可された現地最強財閥「Royal Group」。
ちなみに事の舞台は、今なにかと香ばしい話題に事欠かないカンボジア唯一の港湾都市プレハシアヌーク特別市(旧シアヌークビル)。
海岸線沿い約21,000ヘクタールの広大な大自然をそのまま活用した「レアム国立公園(Ream National Park)」だ。
環境省は「6ヶ月以内にマスタープランくらい出せないようでは、全てを見直す用意がある」と強気と弱気の混在感を隠し切れない通達を発し、2大開発業者はとりあえず沈黙を守っている。
まあ、この類の話では毎度必ず課題となる(かつ解決されない)、既存住民との再定住先や補償に関する未合意、etc、など、昨年に湖と鉄道のお話で書いたような話がまた連綿と続くわけだが、そこから先はそのお話とほぼ以下同文である。
(以上のお話は現地紙プノンペンポストの情報+筆者の一部推測を基にしております)
で、その湖と鉄道のお話とほぼ相似形なこの海辺のお話を、なぜ新年最初の投稿のネタにしようと思ったかというと、筆者がよく話のネタにしていた(最近はそういえばしてない)「単位」の話をふと思い出したからだ。
この夢の国立公園プロジェクトの舞台となる海辺の広さは約21,000ヘクタール。
両開発業者に与えられた開発エリアは、それぞれ約1,400ヘクタールである。
このヘクタールという単位。 本稿のクドく長い話にお付き合い頂いている愛すべき読者皆様の中に、聞いてピンと来られる方はどれくらいいらっしゃるだろうか?
一応憚り乍らカンボジアにて農業を営ませて頂いている筆者にはかなり身近なこの単位。 要は土地の面積なのだが、カンボジアでいろいろと事業や投資を検討されている方々にとっては、実はピンと来ておくべきカタカナである(筆者私見)。
・・・そういえば今年は短く刻んでいくんだった。 この話は続けるつもりです。
日本側もすでにお正月モードからすっかり平常モードに切り替わっていることだろう。
昨年何か書き残したものがあったような気もするが、あくまで前向きというモットー通りあえて振り返らず、心機一転今年もいろいろと(但し今年は短く刻んで)書いて行こうと思っています。
そういえば本稿はカンボジアの”万”情報を発信する事を主たるテーマとするブログであったはずなので、新年最初(謹賀新年あいさつは除く)の投稿も一応カンボジア時事ネタから。
せっかく夢のプロジェクトの参加チケットをあげたのに、一向に動く気配が感じられない現地大手開発業者に対し、カンボジア政府がご立腹なようだ。
首相自ら笛吹けど諸般の事情で誰も踊れない「農業立国に向けたライスポリシー(おコメを輸出して外貨を稼ごう)」のお伽話の縁の下で、現実にピンで年間300万人以上の外国人を集客し国に外貨を貢がせ続ける最強の呼び込み営業「世界文化遺産アンコールワット」。
ワールドクラスの稼ぎ頭であるこの大きなお寺に続く第二の売れっ子に育て上げたい、とカンボジア政府が密かに(かつおおいに)期待を寄せるのは、カンボジアにありあまる森羅万象の天然素材を
とはいえ本当に”手つかずのまま”の大自然を直に提供しては、お客が道に迷われたり変なモノを踏んでケガをされたりと、極めて不都合な事が多発する事が予想されるため、カンボジア王国環境省(Ministry of Environmet)はいくつかの開発業者に対して「エコツーリズム」系の開発・事業権を与えた。
レアム国立公園予定地で漁を営む現住民(現地紙プノンペンポストWeb版より拝借) |
「優先的に夢のチケットを手配してあげたんだから、率先して大々的に開発に着手し且つおおいに喧伝して然るべき」とカンボジア政府が業を煮やしている(たぶん)矛先は、2008年に1,480ヘクタールのツーリズム関連プロジェクト開発を認可された「Evergreen Success and Asia Development」と、2009年に1,408ヘクタールのエコツーリズム開発を認可された現地最強財閥「Royal Group」。
ちなみに事の舞台は、今なにかと香ばしい話題に事欠かないカンボジア唯一の港湾都市プレハシアヌーク特別市(旧シアヌークビル)。
海岸線沿い約21,000ヘクタールの広大な大自然をそのまま活用した「レアム国立公園(Ream National Park)」だ。
環境省は「6ヶ月以内にマスタープランくらい出せないようでは、全てを見直す用意がある」と強気と弱気の混在感を隠し切れない通達を発し、2大開発業者はとりあえず沈黙を守っている。
まあ、この類の話では毎度必ず課題となる(かつ解決されない)、既存住民との再定住先や補償に関する未合意、etc、など、昨年に湖と鉄道のお話で書いたような話がまた連綿と続くわけだが、そこから先はそのお話とほぼ以下同文である。
(以上のお話は現地紙プノンペンポストの情報+筆者の一部推測を基にしております)
で、その湖と鉄道のお話とほぼ相似形なこの海辺のお話を、なぜ新年最初の投稿のネタにしようと思ったかというと、筆者がよく話のネタにしていた(最近はそういえばしてない)「単位」の話をふと思い出したからだ。
この夢の国立公園プロジェクトの舞台となる海辺の広さは約21,000ヘクタール。
両開発業者に与えられた開発エリアは、それぞれ約1,400ヘクタールである。
このヘクタールという単位。 本稿のクドく長い話にお付き合い頂いている愛すべき読者皆様の中に、聞いてピンと来られる方はどれくらいいらっしゃるだろうか?
一応憚り乍らカンボジアにて農業を営ませて頂いている筆者にはかなり身近なこの単位。 要は土地の面積なのだが、カンボジアでいろいろと事業や投資を検討されている方々にとっては、実はピンと来ておくべきカタカナである(筆者私見)。
・・・そういえば今年は短く刻んでいくんだった。 この話は続けるつもりです。
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