2015年最初の日本出張中である現在、久しぶりの日本で凛とした冬の空気感と美味しい海の幸&日本酒を絶賛堪能中、、な最中、4000km離れたカンボジアのネタでブログ(しかも続き物)を書くのは意外と簡単ではない事を認識中である。
まあ、短く刻んでいく、という今年の本稿方針にのっとり(前2回、そうなってるだろうか・・)、あっさり目に流して書いてみる。
またまた頓挫しそうな国家プロジェクトの話から、面積単位ヘクタールの話、と続いた本稿だが、今日はそのオチの話(どういうオチになるか、書いてみないと分からないw)。
カンボジアの海辺国立公園プロジェクト「レアム国立公園」の総敷地面積は約21,000ヘクタール(以下HA)で、せっかく夢のプロジェクトの参加チケットをもらったのに一向に動き出さない現地開発業者に割り当てられたエリアは各々約1,400HAだ。
ちなみに弊社グループの農業会社「JC Foods Co.,Ltd」が手がけていたカンボジア穀倉地帯バッタンバン州の稲作農場は約230HA。 これから手がける想定の先も、まあまずは500HA未満からの着手である。
弱小零細企業である弊社が、細々と手がける農業の規模感を取引先様等にお伝えする時は、
「だいたい東京ディズニーリゾート(TDR)の、ランドとシー合わせた面積の倍チョットですね」
という言い方をしていた。 500HAだと、まあTDRの5倍である。 5倍と言われると、すでに筆者的にもあまりピンとこない。
2008年に日本の某大手業務スーパーが何故かカンボジアで農業に乗り出すという不思議なプロジェクトがあって、その会社が確か80年の長期賃借権でおさえていた(と思っていた)農業用地(と思っていた土地)の広さは(確か)1,700HA。
実際行ってみたら「開墾すれば農地になるかも」的なジャングル地帯だったとか、結局3年くらいで撤退を余儀なくされるまでの間にどこかへ消えてしまったおカネは約5億円だったとか、まあ当時いろいろと話題になった。
数年前にとある投資家の方に相談された農業プロジェクトは、カンボジアの肥沃で広大な農地に●●(某作物)を植えて育てて輸出して大儲けしましょう、という壮大なお伽話 夢のプロジェクトで、その広さは確かX万HA、というお話だった。
数千HAとか数万HAとなってくると、実際どんな広さなのか、すぐピンと来る方々は極めて限られて来るはずだ。
ただ、事業をやっている身として切に分かるのは、数千とか数万とかHAの数字を並べないと、オーソドックスな大規模事業としての農業は「投資家視点で見て面白い」プロジェクトになり得ない事だ。
コメにしろ何にしろ、その単位あたりの値段(や利益)は極めて小さい。
コメでいうと、1トンあたりのモミで現在相場だとだいたい売値で約250ドル(約3万円)。 当然、利益はもっと少ない。
夢の物語はだいたいExcel(マイクロソフト社が開発した表計算ソフト)で作られている。
まあ細かい計算もいろいろとあるが、農業に限って言うと「夢の方程式」の基幹部分となるのはシンプルに以下の算式だ。
「トンあたり売値(ドル) X HAあたり収穫量(トン) X 収獲面積(HA) ≒ 夢の総額(ドル)」
「夢の総額」からいつ・誰が分け前にありつけるのか、がここから先の細かい計算の骨子(詳細は割愛)だが、何よりまずこの「総額」をかさ上げしないと、誰も夢に乗ってくれない。
この夢の方程式(の左辺)の特徴は、左から右へ行く程ピンと来なくなることだ。
左端のトン当たり売値は現地農家に聞けばすぐわかってしまうから、かさ上げが極めてしづらいパラメーターだ。
真ん中の収穫量(トン)についても、「1トンってどれくらいの量?」と言われてピンと来る人は結構少ない。
が、これもどこかの倉庫に行って積まれた米俵を見上げて「XXトンあります」と言われれば何となく把握はできる(「え、、この量で1トン、、で3万円(にしかならないの)?」というのがたいがいの反応w)。
結果、夢追い人の多くが、最もピンときづらい(体感しづらい)左辺の右端、HAのかさ上げに走ってしまう。
人様の夢に水を差す事は決してしないと心に決めている筆者が、強いてお伝えしてあげられる事は2つくらい。 そのうち1つは、そのピンと来ない右端のイメージを日本的にお伝えする事だ。
1,000HA(千HA、10㎢)というと、筆者が日本で主たる滞在拠点としている東京都中央区全体くらいである。
10,000HA(1万HA、100㎢)というと、筆者がいつか行ってみたいと思っている北方領土や小笠原諸島あたりの全体の広さに近い。
100,000(10万HA、1,000㎢)というと、沖縄本島より少し小さく、新潟県の北に浮かぶ佐渡島より少し大きいくらい。 で、東京都全体の半分くらいの広さと等しい。
まあ中央区くらいならまだしも(それでも十分広いけれど)、北方領土とか沖縄本島クラスになってくると、その敷地全体が平坦な農地であるとはまず考えづらい。
いくら国土がかなり平坦と言われるカンボジアとはいえ、それだけ広大な敷地(というか地域)であれば、山もあれば谷もあり、河川も流れ森林も生茂っているだろう。
その土地を持っていると主張する誰かですら、全土をくまなく歩き回ったことはないはずだ。
また、その広大な敷地(というか地域)を一瞬にして豊潤な農地に変身させられる「ホグワーツ卒業生クラスの魔法使い達 広域農業プロ集団」 も必須となるはずである。
ただ、得てしてカンボジアで遭遇する夢の物語には、夢の舞台の権利保有者と、その夢の参加チケットを買う相乗り人は登場するが、肝心のダンブルドアやハリーポッターの出演リストがまだ未定である。
かくして舞台で踊る役者がいないまま、チケット手配師と見物客だけの議論が延々と続く中、そういう細かい話にはいっさい立ち入らない(水を差さない)筆者が、強いてお伝えできる事もう1つの事は、ささやかながら以下の一節。
「舞台は一度、上からのぞいてみるといいですよ。 プノンペンかシェムリアップの空港から一飛びだいたい40万円くらい。 高額な夢のチケットの舞台裏をチケット買う前にのぞける御代と思えば安いものでは?」
なお、上述の「夢の方程式」に頼らない(オーソドックスではない)魅力的な農業プロジェクトは十分に構想・実現可能である。。。と筆者は信じて農業事業を営んでいる。
が、そこはまあ、大した話ではないが社外秘であるw
・・・・やはり長い、要カイゼン。。がんばります(汗
まあ、短く刻んでいく、という今年の本稿方針にのっとり(前2回、そうなってるだろうか・・)、あっさり目に流して書いてみる。
またまた頓挫しそうな国家プロジェクトの話から、面積単位ヘクタールの話、と続いた本稿だが、今日はそのオチの話(どういうオチになるか、書いてみないと分からないw)。
カンボジアの海辺国立公園プロジェクト「レアム国立公園」の総敷地面積は約21,000ヘクタール(以下HA)で、せっかく夢のプロジェクトの参加チケットをもらったのに一向に動き出さない現地開発業者に割り当てられたエリアは各々約1,400HAだ。
ちなみに弊社グループの農業会社「JC Foods Co.,Ltd」が手がけていたカンボジア穀倉地帯バッタンバン州の稲作農場は約230HA。 これから手がける想定の先も、まあまずは500HA未満からの着手である。
弱小零細企業である弊社が、細々と手がける農業の規模感を取引先様等にお伝えする時は、
「だいたい東京ディズニーリゾート(TDR)の、ランドとシー合わせた面積の倍チョットですね」
という言い方をしていた。 500HAだと、まあTDRの5倍である。 5倍と言われると、すでに筆者的にもあまりピンとこない。
2008年に日本の某大手業務スーパーが何故かカンボジアで農業に乗り出すという不思議なプロジェクトがあって、その会社が確か80年の長期賃借権でおさえていた(と思っていた)農業用地(と思っていた土地)の広さは(確か)1,700HA。
実際行ってみたら「開墾すれば農地になるかも」的なジャングル地帯だったとか、結局3年くらいで撤退を余儀なくされるまでの間にどこかへ消えてしまったおカネは約5億円だったとか、まあ当時いろいろと話題になった。
数年前にとある投資家の方に相談された農業プロジェクトは、カンボジアの肥沃で広大な農地に●●(某作物)を植えて育てて輸出して大儲けしましょう、という壮大な
数千HAとか数万HAとなってくると、実際どんな広さなのか、すぐピンと来る方々は極めて限られて来るはずだ。
ただ、事業をやっている身として切に分かるのは、数千とか数万とかHAの数字を並べないと、オーソドックスな大規模事業としての農業は「投資家視点で見て面白い」プロジェクトになり得ない事だ。
コメにしろ何にしろ、その単位あたりの値段(や利益)は極めて小さい。
コメでいうと、1トンあたりのモミで現在相場だとだいたい売値で約250ドル(約3万円)。 当然、利益はもっと少ない。
夢の物語はだいたいExcel(マイクロソフト社が開発した表計算ソフト)で作られている。
まあ細かい計算もいろいろとあるが、農業に限って言うと「夢の方程式」の基幹部分となるのはシンプルに以下の算式だ。
「トンあたり売値(ドル) X HAあたり収穫量(トン) X 収獲面積(HA) ≒ 夢の総額(ドル)」
「夢の総額」からいつ・誰が分け前にありつけるのか、がここから先の細かい計算の骨子(詳細は割愛)だが、何よりまずこの「総額」をかさ上げしないと、誰も夢に乗ってくれない。
この夢の方程式(の左辺)の特徴は、左から右へ行く程ピンと来なくなることだ。
左端のトン当たり売値は現地農家に聞けばすぐわかってしまうから、かさ上げが極めてしづらいパラメーターだ。
真ん中の収穫量(トン)についても、「1トンってどれくらいの量?」と言われてピンと来る人は結構少ない。
が、これもどこかの倉庫に行って積まれた米俵を見上げて「XXトンあります」と言われれば何となく把握はできる(「え、、この量で1トン、、で3万円(にしかならないの)?」というのがたいがいの反応w)。
結果、夢追い人の多くが、最もピンときづらい(体感しづらい)左辺の右端、HAのかさ上げに走ってしまう。
人様の夢に水を差す事は決してしないと心に決めている筆者が、強いてお伝えしてあげられる事は2つくらい。 そのうち1つは、そのピンと来ない右端のイメージを日本的にお伝えする事だ。
1,000HA(千HA、10㎢)というと、筆者が日本で主たる滞在拠点としている東京都中央区全体くらいである。
10,000HA(1万HA、100㎢)というと、筆者がいつか行ってみたいと思っている北方領土や小笠原諸島あたりの全体の広さに近い。
100,000(10万HA、1,000㎢)というと、沖縄本島より少し小さく、新潟県の北に浮かぶ佐渡島より少し大きいくらい。 で、東京都全体の半分くらいの広さと等しい。
まあ中央区くらいならまだしも(それでも十分広いけれど)、北方領土とか沖縄本島クラスになってくると、その敷地全体が平坦な農地であるとはまず考えづらい。
いくら国土がかなり平坦と言われるカンボジアとはいえ、それだけ広大な敷地(というか地域)であれば、山もあれば谷もあり、河川も流れ森林も生茂っているだろう。
その土地を持っていると主張する誰かですら、全土をくまなく歩き回ったことはないはずだ。
また、その広大な敷地(というか地域)を一瞬にして豊潤な農地に変身させられる「
ただ、得てしてカンボジアで遭遇する夢の物語には、夢の舞台の権利保有者と、その夢の参加チケットを買う相乗り人は登場するが、肝心のダンブルドアやハリーポッターの出演リストがまだ未定である。
かくして舞台で踊る役者がいないまま、チケット手配師と見物客だけの議論が延々と続く中、そういう細かい話にはいっさい立ち入らない(水を差さない)筆者が、強いてお伝えできる事もう1つの事は、ささやかながら以下の一節。
「舞台は一度、上からのぞいてみるといいですよ。 プノンペンかシェムリアップの空港から一飛びだいたい40万円くらい。 高額な夢のチケットの舞台裏をチケット買う前にのぞける御代と思えば安いものでは?」
なお、上述の「夢の方程式」に頼らない(オーソドックスではない)魅力的な農業プロジェクトは十分に構想・実現可能である。。。と筆者は信じて農業事業を営んでいる。
が、そこはまあ、大した話ではないが社外秘であるw
・・・・やはり長い、要カイゼン。。がんばります(汗
焦らず・・慌てず・・着実に、頑張ってください!
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