2014/10/23

彼等が日本で諦めた事

毎週のように飛び石祝日が続くカンボジア10月後半。 で、11月頭は水祭りの大型連休(11月5日〜10日、振替休日含む)。
 極めて仕事効率が悪くなる期間だが、まあこれもカンボジアで事業する上で所与条件の1つ、、と割り切って何とかやりくりをする。

祝日でオフィス出社はなく(打ち合わせや外回りはあるけど)、自宅で最近毎日は眺めなくなった日経新聞(ネット版)を何気なく眺めてみたら気になる記事が。
ちなみにオフィスで新聞を読む気には(時間があったとしても)昔からなれない。

シティバンク銀行が日本で個人向け業務から撤退する事に関する記事。 

これでゴールド口座による海外送金手数料無料サービスもきっと終わってしまう、、というのは筆者にも多少の影響はある。
日本のシティバンク銀行ゴールド口座(海外送金手数料なんと無料)から送金し、カンボジア側ではプノンペン商業銀行(PPCB、SBIグループが大株主)の口座(着金手数料がなんと無料)で受け止める、という夢の「送金手数料ゼロの日本→カンボジア送金」もついに実行する機会がなかった。

まあそれはさておき、そのシティに関する記事が以下;

【日経新聞2014/10/23夕刊
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シティグループが日本など世界11カ国・地域で個人向け業務をやめると発表して1週間あまり。

日本の受け止めはどうか。
「余裕を失ったシティが撤退を迫られた」との声が多いが、残りの国々の顔ぶれをみると別の思いも頭をよぎる。

コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ニカラグア、パナマ、ペルー、米領グアム、チェコ、エジプト、ハンガリー。先にはギリシャやスペインでも個人事業を売った。
世界3位の経済大国・日本が、これら経済的には辺境の国々とひとくくりにされたことは、ある種の衝撃が伴う。
・・今後、個人業務を続けるのは24カ国・地域。経済や人口の伸びしろが大きい市場が目立つ。
アジアでは中国、韓国、香港、台湾、インド、インドネシア、タイ、シンガポールなど12市場。中南米ではメキシコ、ブラジルに加え、アルゼンチンやベネズエラ、欧州では英国、ポーランドにロシアまで入った。
・・国民が豊かになる国では個人金融に将来性がある。踏ん張って業務を残す手はあるはずだが、日本などはその対象から漏れた。
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シティグループが日本で「諦めた」ことは何だろう。
国として借金(国債発行残高)は、最近とうとう1000兆円を超えた、くらいにあるが、一方の個人(家計)金融資産も1600兆円を超えている。 「宝の山」の規模で言えばコスタリカやエルサルバトル等が束になってもその麓にすら及ばない。
たぶん、シティがいたった結論は、その巨大な「宝の山」への入り口のカギを持っている日本の高齢者達の心を開かせる事が自分達にはできない、ということではないだろうか。

その心を開かせる方法は実はとても簡単で、すでに多くの成功事例が解説付きで世に氾濫しているが、それらの方法はシティグループには絶対に採れない手法だった。


(1)漢字か平仮名の名前の銀行になること
(2)困った孫を装って振り込みさせたり、荒唐無稽な不動産投資を持ちかけたり、など法律の枠をはみ出して営業すること

シティグループですら溶かせなかった巨大な氷山。 当面は邦銀口座を通じて日本国債をさばく元手になるか。 そういえば以下の記事も同じ夕刊に。

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短期国債の入札、初のマイナス金利

・・政府が利子を支払わずに国債を発行できる異例の事態だ。発行金利はマイナス0.0037%で、政府はこの分だけお金を受け取って借金することになる。
・・日銀が市場で国債を大量に買っており、市場に流通する国債は極端に減っている。金融機関は担保などに必要な短期国債を確保できなくなっており、買いが殺到した。
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・・なんとも言えないが、気になったので(また、明日には忘れていると思うので)備忘記録的に本稿にアップ。 明日からまたがんばろうinカンボジア。

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