2014/07/05

仁義なき”商号”ガチバトル(?):日系医院のすべらない話 in プノンペン

ビザ取得・更新やら会社作りやら、何から何まで外国人にとって諸活動の自由度がかなり高いカンボジア(近隣他国比)。

外国投資は問答無用でウェルカム、と言わんばかりの「完全バリアフリー新興国」っぷりが昨今ではだいぶ知れ渡ってきて(やや盛り気味に)、「カンボジアなら何でもできる」と威勢良く突き進まれる勇ましいケースが増えて来ている。 

基本、間違ってない良い話だと思うが、実は意外と小さく見えづらい凸もいろいろあって、バリアフリーだと思って突っ走っていたら勢い良くつまづいてしまう、というケースもある。 

端から見ていて「あ、、なんかつまづきそうだな」と予感させるケースもたまにあったりする(ちなみに筆者の予感はよく外れる)。

あくまで対岸から他人事として眺めさせて頂いているケースで、筆者的に昨今興味をそそられるのが「商号」にまつわるエトセトラだ。
(なお、取引先・パートナー様が対象である場合は、当然つまづかないように極力サポートさせて頂いている。)


日系企業の進出が加速してくる → 同じ日本人だけに、同様な発想の下に同様な商売を考える方々も増えて来る → 社名・商号も同様なものが量産されがち、というプロセスで発生しがちな「商号バッティング」。

実際、小売店や飲食店で、商号に関するややキナ臭い話も起こっていたりする(らしい)が、既に起こっている(らしい)案件は、諸々差し障りがありそうなのでご紹介を差し控え。


今回は、懇意にしているパートナー(飲食店評価と面白ネタ評価で価値観を共有しているビジネスマンw)がコソッと教えてくれた注目トピックを以下ご紹介。 

なお、本件の対象に筆者は公私ともに何の接点もなく、かつ公な広告媒体に堂々と出ている話で、まだ特に何も起こってない(はず)なので、拙稿で取り上げても誰にも何もご迷惑をおかけしないはず、、と信じつつ。。。


ーーー



現在プノンペンで話題筆頭の「イオンモールプノンペン」で、日系歯科医院が開業された。



一方、時を同じくして、次の筆頭話題になること確実な大型商業施設付きオフィスタワー「ヴァタナック・キャピタル・タワー」にも日系歯科医院が開業。


ヴァタナック・キャピタル・タワー完成イメージ。実際こんな感じで仕上がりつつある。。



共に本年6月オープンのこの両医院、なんと全く同じ商号「K's DENTAL CLINIC」。


しかも、カンボジア関連の日本人に最も読まれている(と思う)有力老舗日本語フリーペーパーに仲良く(?)上下に並んで広告が(ここが笑激衝撃ポイント・・w)。 

プノンペン最有力フリーペーパーの広告欄に、キレイに上下で並んだ「K's CLINIC」両医院の広告。

広告見る限り、「K'S」か「K's」か、の大文字・小文字の違い以外は、類似どころかガチンコ同一商号。

広告デザインを見る限り、完全に他社(というか他医院)な気がするが、、本当に全く関係ないのだろうか。
(もし「実は同じグループ・仲間なんです」というオチだったらすみません<(_ _;)>、どなたかコソッと教えてください。)


上述と同フリーペーパーの新規オープン紹介欄にも、見事に上下で掲載されている。。
やはり競合他社(他医院)、、なんだろうか。





更にしかも、プノンペン在住邦人が具合悪くなったときの駆け込み寺(・・と言ったら失礼にあたるだろうか、、いつもお世話になっております)、ともいうべきカンボジア初の日本人開業医院の御名前は「KEN CLINIC」。 

 
上述同フリーペーパーの「Ken Clinic」広告欄。 K's両医院とは掲載個所は異なっていた。。


まあ「DENTAL」をはさんでないし、KenとK'S(K's)は違うから、同一でも類似でもないと言えばないが、、なぜそこまで接近戦になってしまうのか、筆者的にはけっこう不思議だ。

なんにせよ、K'S(K's)両医院について、最終的にどういうオチになるのか(同じ商号で併存するのか、どっちかが変えるのか、等々)、完全に対岸に立ちつつも、行く末にちょっと注目している筆者である。



ちなみに本件とは全く関係ない別件ではあるが、プノンペンで以前から開業されておられる「シゲタ歯科医院」。

お伺いした事はまだないが、看板日本人歯科医として知られるDr.シゲタ、の「シゲタ」は苗字じゃなくてファーストネームだった・・という事にかなりビックリした(ご本名は西原繁太先生、とのこと)、、のは結構前の話。
ビックリしたのは無知な筆者だけか、、と思ったら、同じくビックリしてくれた在住邦人の方々が複数名いらっしゃった。)

カンボジアの老舗ツアー会社による総合情報フリーマガジンに掲載されているシゲタ歯科の広告。
まさかシゲタ先生の「シゲタ」がファーストネームだったとは。。(と驚いたのは筆者だけ?)





なぜか(筆者的に)すべらないネタが、カンボジアに進出されている日系医院・クリニック周辺に集約されている気がする今日この頃。

更になぜか最近、公私ともに日系医院・クリニック様といろいろと接点を持たせて頂くケースが増えて来ている(先月、カンボジアで初の胃カメラも体験)。


イオンモールのような大手企業の迫力や、発信力の強い元気なベンチャー企業のような派手さはないが、地味ながらも(失礼・・)いろんな意味でネタの宝庫な気がしている。



日系医療業界 in プノンペン、引き続き注目しつつ、公私ともに良きお付き合いさせて頂きたいw


1 件のコメント:

  1. 篠田デンタルクリニック 篠田鉄郎2014年10月19日 11:23

     キャピタルタワーの方は千葉の海星会、イオンは別の東京の医療法人の経営のようです。今や日本の免許だけで開業できるのはカンボジアくらいなんで7~8軒も日系歯科医院があるようですね。 八月に視察にプノンペンに行き、完全な過剰と思いました。
     日本では歯医者が余りまくっており、東南アジアでの開業をあをる投資話も少なくありません。だまされた歯医者も少なくないようです。 名称については海星会が故意にぶつけたんじゃないでしょうか。
     私自身歯科医ですが開業ではなくメコンデルタは技工を含め歯科器材への需要が高いので面白いと思いました。 しかしまだ購買力が低すぎます。
     

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