2018/09/19

カンボジアで起業して10年

「日本の技術・ノウハウを活かせる分野」かつ「カンボジアで大きな成長が見込める分野」に、日本&カンボジアのリソースで協業し「Made by Japan & Cambodia」で事業に臨む。
両国の英語頭文字をとって「JC Group」としてカンボジアの地で事業を立ち上げたのが2008年9月。

実際9月に入る頃にはもういろいろ動き始めていましたが、最初の法人登記が完了した日付が2008年9月19日とあるので、本日2018年9月19日をもってカンボジアで起業してちょうど10年目という事にしておこうかと。

鮮明に覚えているのはカンボジアで実際に事業を立ち上げるのとほぼ同時に起ったリーマン・ショック(2008年9月15日)。 

その半年前の3月には当時全米5位の投資銀行だったベアスターンズの実質破綻もあり、かなりキナ臭い空気が世界中に充満していた中でカンボジアでの起業準備を進めていたけれど、いよいよ船出した直後に起った大激震にはさすがにかなりびびった記憶がw 

激震の前に船出できて果たして良かったのか、激震の後だったら踏みとどまっていただろうか、など少し考えつつ、まあ船出しちゃったんだからもう振り返らず進むしかない、資金調達はかなり厳しい環境になるだろう事がちょっと心配だけど・・・と、起業初期にありがちな過度の楽観思想で臨んでおりました。

あれから10年。 
カンボジアにて石材輸出からIT、メディア、投資、など幅広くいろいろ手がけてはどれも失敗するかイマイチに終わり、政府要人系の諸々やら当局とのバトルやら、落ち得る落とし穴にはことごとく落ちながら、当初から五里霧中の中で手がけていたカンボジア農業事業だけは意外にも長く続ける事ができました。 
(ちなみに日本では農業経験どころかお試し体験すらしたことないですがw)

そのカンボジア農業でも、当初はいきなり200ヘクタール(東京ディズニーリゾート2つ分)の農地を借りてコメ作りから始め、5年続けるも伸び悩み、
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自分たちのコメはまだ品質低いので他から買って来たコメの欧洲向け輸出
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農作物を変えてみようと、タイ国境でのオクラ栽培・対日輸出、タイから枝豆等輸入
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農作物から離れてみようと、保有していたトラクターを活用した耕耘請負サービス
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サービス管理が大変なので販売しちゃおうと、トラクター(や他大型農機)の割賦販売

、と業態をその都度変えてながら(まあ苦し紛れではあったけど、良く言えばピボットw)、2013年も終わる頃ようやく今の「日本の古き良き農協モデルの再現」に辿りつきました。


・・という感じで10年の時が経過しましたが、実際まだ何も成し遂げられていません。

農機や農業資材からスマートアグリまで、カンボジアに先端農業ソリューションを提供する農業事業会社
「JCAC(JC Agricultural Cooperatives Co.,Ltd.」と、

現地農家に農協型ファイナンスを提供する独立系金融機関
「JC Finance Plc.」(ライセンス取るのに本当に苦労した・・)、

この2社を両輪として、カンボジア現地農家に農業ソリューションとファイナンスを同時提供していくモデルが、ようやく今年に入って立ち上がった段階。  

まだ成果として何を言える段階にもありません。

が、この10年間、本当にいろいろな方々に助けて頂きながら生き延びて参りました。
家族、友人、知人、事業パートナー、私と私が始めたカンボジア事業に関与してくださった、見守ってくださった、全ての皆様に感謝をお伝えする節目の10年目とさせて頂ければと。



本当にありがとうございました。 これからもよろしくお願い致します。



10年目を迎えた今、共に事業を進めてくれている仲間達から素敵なサプライズも頂きました。生涯の思い出となりました、感謝!









10年目の節目となる今、JC事業に人生の時間を使って頂いている日本人メンバーとの感謝の小宴も。 こちらもお付き合い頂き感謝です。



そして公私に渡って支えて頂いているカンボジアでの大切な友人達にも感謝。




さて、引き続きがんばります。

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